マスカレードホテル
Amazonprimeで観賞
当時、知人も割と褒めていた映画
だったのと、木村拓哉さんの映画は
ハウルの動く城と、武士の一分しか
拝見した事がなかったので観賞。
【ざっくり過ぎるあらすじ】
東京都内で連続殺人と思われる殺人が三件起こる。
殺人の手口は三人共バラバラで被害者の共通点も一つも見当たらなかった殺人事件だが、不可解な暗号の様な数字が記されたメモがどの現場にも残されており、そのメモが次の犯行現場の緯度と経度を表している事を突き止めた警察は、その次の殺害現場として指定された高級ホテルの「ホテル・コルテシア東京」であると推測し、数名の捜査員が第四の殺人を未然に防ぐ為に、ホテルマンとして潜入捜査する事になる。
捜査一課の刑事である新田浩介(木村拓哉)は帰国子女で英語が堪能だった為にフロントスタッフ配属される事となり、その新田浩介の教育係として優秀なフロントクラークの山岸尚美(長澤まさみ)が任命される。
互いに、互いの仕事の内容や、価値観の違いから衝突の多い二人だったが、様々な癖の強さや、事情を抱えているお客様との接客を経て、次第に互いの仕事に対する向き合い方や、考え方等に共闘意識も芽生えた頃、とうとう第四の殺人が行われそうな予兆がホテルでも出始めてくる。
果たして犯行は未然に防げるのか??
冒頭にも書いた様に公開当時、知人が観に行ったとかで、割と褒められていた作品。
筆者は、木村拓哉さん個人の演技力はかなりの物だと思っては居たものの、彼が全盛期(?)の頃に主演なさっていたドラマは「木村拓哉ありき」の脚本ばかりで「気の毒な人だなぁ」という印象が強かった事は前にも「ハウルの動く城」の感想で書いたが、今回の映画は木村拓哉さんも良い年齢になって「いい意味で木村拓哉さんありき」の脚本ではない映画だったな。
という印象と、長澤まさみさんのフロントクラークとしての演技がとてつもない物だった。
物凄い訓練したのか、勉強したのか?
と思う程に完璧に高級ホテルのフロントクラークであり、最早彼女の天職なのでは?と思える程に見事な演技だった。
話の内容は言わずもがな、東野圭吾さん原作の作品なので、テンポ感も良く、そして確かに「ホテルってそういう所だよねぇ。。」という「お客様とホテルの関係」を知ってはいるものの改めて「ああ、そうだよねぇ」と感じさせてくれた作品。
筆者は転勤族だったので、親の仕事の関係で転勤する事が多く、その際に次の地域に越す前日に旅立つ場所の空港近くの高級ホテルに一泊し、翌日の転勤先でも更にその地域の空港近くの高級ホテルに一泊する事が幼少期は特に多かったので(宿泊費は全て会社の経費扱い)
高級ホテルに幼少期は割と出入りさせてもらっていた経験があり、長澤まさみさんのホテルのスタッフとしてのクオリティーの高さがあっぱれすぎてびっくりした。
そして、話の流れから段々と浮き彫りになるホテルに宿泊しているお客様達の様々な事情や、何故犯人がこのホテルを次の犯行現場としたのか?とか、その前までの第三の殺人事件から第四の事件迄の流れが本当に見事で、見ていて全く飽きずにみる事が出来たのと、出てくるお客様全てが物凄くクセが強くて「全員怪しい人に見える」のも凄いし
何よりその宿泊客として出演している本の数分しか出ていない俳優陣も物凄い人達ばかりだった。
いい意味で、どの役者さんでもこの配役は良かったのかもしれないと思わせつつも、やはりフロントクラーク役は長澤まさみさんで、フロントスタッフに扮する役者さんは木村拓哉さんでなければ、この映画は成立しなかったんだろなぁ。。と思える、本当に「エンターテイメント」として楽しめる映画でした。
軽い気持ちで観ても、楽しめる作品且つ様々な配信媒体で見られる作品なので、ご興味持たれた方は是非!
映画 マスカレード・ホテル
公開日:2019年1月18日
監督:鈴木雅之
脚本:岡田道尚
原作:東野圭吾
主な出演者:木村拓哉・長澤まさみ
上映時間:133分