母親との関係
よく、摂食障害は母親の影響が大きいと言われます。
私は自分がなぜ摂食障害になったのか、理由がわからず昔から何度も考えているのですが、書籍でもネットでも母親の影響が大きいとする説がよくでてきます。母親にかまってほしい、大人(母親)になりたくない等様々でしたが、私はそのような気持ちになったことは、覚えている限りではありません。
私の場合は、摂食障害になったころ、同じグループの友達と馬が合わないと思いながら独りぼっちになりたくなくて無理矢理合わせていて、摂食障害が治ってきたころは心から楽しいと思える友達と出会って毎日楽しくなってきていたので、友達の影響じゃないかと考えています。
むしろ、母はとても心配してくれて、でも入院させたら私のアイデンティティー(バレエが生き甲斐)が崩壊すると思って自宅での治療にしてくれたし、そんな母のせいだと思いたくない、もし母がこういった説があることを知ったら悲しむからやめてほしいと思っていました。
摂食障害の頃の記憶がぽつぽつと残っているのですが、ひとつは前にもnoteに書いた外食先でのこと。その日なぜか私はたくさん食べることができて、母に「よく食べて偉いね」と言われて、食べてしまった自分に驚き腹が立ち、気持ちがぐちゃぐちゃになりました。
もう一つは、家での夕食時、私は母が作ってくれたカレーを完食できず残そうとしたら、母が「あなたが食べないからママが食べてるところ見せようとして、頑張ってたくさん食べるのが辛い」的なことを言って泣きました。言葉はこのとおりだったか曖昧ですが、私は自分が食べないことで母を悲しませ困らせている(けど治せなくて辛い)と感じました。
その他にも、学校からバレエのレッスンに向かうとき、いつも一人で電車で移動していたのですが、バレエスクールの近くに母が車で来ていて大きな蒸しパンやおにぎりを車内で食べさせられたことも覚えています。母に見られているので残せないし、たくさん食べるのが怖いしで最悪な気持ちで、食べたものの美味しさなんて全く感じられませんでした。
痩せていく私が心配で仕方なかったのだとわかりますが、その時の母は怒っていて、私はごめんなさいという気持ちで自分を責めていました。
最近は、もし自分が母だったらどうしていたかな、どうしてもらっていたら良かったかなと考えます。
「痩せてても太ってても、どっちでもいいんだよ」「前みたいに食べられるようになるから、心配しなくて大丈夫だよ」と言って抱きしめてほしかったなと思います。
母にとっても初めての経験なので不安だっただろうし、私との接し方もわからなかったのだと思いますが、本を読んだり専門家に私との接し方を教えてもらったり、知識を付けてほしかったなと思います(ものすごくわがままだと承知の上のただの願望です。)。
経験者でないとわからないことなので、私は同じ経験をしている人に私が欲しかった言葉をかけてあげたいし、これから自分が似たような境遇に陥ったら、自分に「大丈夫」と言ってあげたいです。