{ 47: 一日楽医院(3) }
{ 第1話 , 前回: 第46話 }
その日、春樹はひとりで電気工事の仕事をした。ヒトヒラ先生は「いたって健康」と太鼓判を押してくれたものの、あの状態のロウを仕事につれていく気には、到底なれなかった。ロウに訊きたいこともあったけれど(ケモノの戦士になるとはいったいどういう意味だという疑問が、さっきから台風さながら春樹の中で渦巻いている)、そのことを胸にしまい、春樹はロウを部屋に残して出かけた。ロウをひとりにしておくのは心配だが、さりとて看病の必要があるわけでもなく、食い扶持