ボイスドラマシナリオ:「居るよ」
【前書き】
皆様、お疲れ様です。
カナモノさんです。
今回は今年の夏に出したボイスドラマシリーズ「カナモノ堂 這イ寄リシ者」の第七弾、僕主演の「居るよ」のシナリオです。
楽しんで頂けると幸いです。
※コチラを聴きながら楽しむことも出来ます。
是非、合わせてお楽しみください
【居るよ】
作:カナモノユウキ
〔登場人物〕
・金村裕二 ※「」
・居ル者 ※『』
スマホでオカルトサイトを見ている金村。
①部屋を暗くします。
②目をつむり、両手を広げ反時計回りに一周してから時計回りにもう一周する。
③「いでいでこなたへきたまへ」と三回唱える。
④一分間手を合わせ、その間絶対に目を開けてはいけない。
「これをすると、部屋に取り付いた幽霊が現れます…かぁ。
なーんか嘘っぽいけど、暇だしなぁ。ものは試しでやってみっかなぁ〜。
よし!えー先ずは…部屋の電気消して、あぁ〜カーテンカーテン。
……よし。こっからは…なんだっけ。
あーそうだ、目つむって手を広げて…反時計…回り、んで時計回りっと。
あとは、呪文だ。えーっと…。」
「いでいでこなたへきたまへ」
「いでいでこなたへきたまへ」
「いでいでこなたへきたまへ」
「三回言って手を合わすっと…この間目を開けるなって書いてたけど、開けるなって言われると開けたくなるよなぁ。」
「そう言えば、こっからどうなるんだろ……。一分って、体感だと分かんないもんだなぁ…もう立ったかなぁ〜。」
『居るよ』
「え?」
『居るよ』
両腕を凄い力で引っ張られる金村、止まない気配。
「えっ!?いや!ちょっと……なんだよ、コレ。」
『居るよ』
「手が……引っ張られる……。」
『開けろ』
「何これ!?怖い怖い怖い怖い怖い!!」
『開けろ』
「誰だよ!!ちょ!離せよ!!離せって!!」
『開けろ開けろ開けろ開けろ開けろ開けろ開けろ開けろ開けろ』
「誰か!誰か助けて!誰かぁ!!」
『開けろ開けろ開けろ開けろ開けろ開けろ開けろ開けろ開けろ』
「うわぁーーーー!」
引っ張られていた力が解けて解放される金村、周囲の気配も消えている。
「んぁ!……何だ………終わった?……声も、気配もない?……良かったぁー!終わったぁ〜!はぁー!死ぬかと思った……うわぁーマジこわっ!はぁ〜もう二度としないわコレ。あー、電気電気。」
部屋の電気を着けて安心する金村。
『居るよ』
―おしまい―
【あとがき】
最後まで読んでくださった方々、
誠にありがとうございます。
正直、中身がないです。(笑)
自分が演じるにあたり、中身を入れて演技しようとすると…僕の演技が下手くそなのがバレるので。(笑)
それだけです。
明日の作品もこの【カナモノ堂 這イ寄リシ者】から、「ミントさん」と「ノクトさん」主演の作品を公開いたします。
では次も楽しんで頂けることを祈ります。
お疲れ様でした。
カナモノユウキ
【おまけ】
横書きが正直苦手な方、僕もです。
宜しければ縦書きのデータご用意したので、そちらもどうぞ。
《作品利用について》
・もしもこちらの作品を読んで「朗読したい」「使いたい」
そう思っていただける方が居ましたら喜んで「どうぞ」と言います。
ただ〝お願いごと〟が3つほどございます。
ご使用の際はメール又はコメントなどでお知らせください。
※事前報告、お願いいたします。配信アプリなどで利用の際は【#カナモノさん】とタグをつけて頂きますようお願いいたします。
自作での発信とするのはおやめ下さい。
尚、一人称や日付の変更などは構いません。
内容変更の際はメールでのご相談お願いいたします。