地面師たち

今日は「地面師たち」というテーマの文章を書きたいと思います。

Netflixで公開となったこの作品を公開初日に一気見しました。
シーズン7まであり、6〜7時間の作品となっております。

豪華キャストで、豊川悦司、綾野剛、ピエール瀧、小池栄子、北村一輝、山本耕史、池田エライザ、リリーフランキーなどなど。

数年前、積水ハイムが地面師によって詐欺に遭い、数十億円という被害を被っておりましたが、あの事件をモチーフにしているところがあるので、地面師というもののリアリティー、恐ろしさが作品から伝わってきます。
大手企業でも、こうやって騙されていくんだから、地面師というのは本当に巧妙に人や組織を騙していくんだろうなぁと。

地面師とは、他人の土地の所有者になりすまし、虚偽の売却で金を騙し取る不動産詐欺のことです。

また、地面師は複数人で動いており、それぞれの役割があります。全体の指示を出す人、免許証などの個人情報を偽造する人、土地や不動産を調べる人、土地の所有者になり済ますよう、演技指導する人、そして、法律に詳しい人間、、。

つまり、詐欺の専門家集団がそれぞれの強みを活かしながら、連携して詐欺を働かせるということですね。恐ろしい集団です。

上手くいけば巨額の報酬が得られるからこそ、大きなリスクを抱えながらも、巧妙なストーリーに沿って、(虚偽の)土地の買い主を騙して、そこからお金を得ていくわけですね。

本作は、お金が絡むことによって人間関係にひびが入ったり、喧嘩したり、殺したりなど、ドロドロの惨劇が繰り返され、その辺りの人間模様も見所だったりします。

また、騙される側の企業側(土地の買い手)の人も社内で出世争いをしてたりなど、地面師達の交渉のなかで、自身のポジションを有利に働かせようと動いていたりしてて、見てるこちら側としては、なんとも言えない気持ちで交渉シーンを見ることになり、そこの臨場感は見ていてハラハラするし、自分も当事者の気持ちになれます。

これを見てると、積水ハイムの地面師事件に関わった担当者や部署、責任者や社長など、地面師に騙されたと分かった時、どんな気持ちになったんだろう、どういう状況だったんだろうと想像すると、胸が苦しくなりますね。

まぁ、正直、サラリーマンとしたら、一生に一回の経験なので、割り切って、それをプラスに捉えて生きていけばいいと思いますが、でも、まぁ、腹立つだろうなぁ。悔しいだろうなぁ。

とにもかくにも、素晴らしい作品なのでオススメです。

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