葛城事件
今日は「葛城事件」というテーマの文章を書きたいと思います。
昨日、葛城事件という映画を観ました。
キャストは三浦友和、南果歩、新井浩文、田中麗奈など。
2016年公開の映画なので、少し古い映画ではあります。
葛城家という、一つの家族が崩壊していく様をまざまざと見せられる作品で、こういう辛い内容はなかなか見ることができない、楽しめないという人も結構いるんじゃないかと思います。
それくらいの衝撃作だし、映画を観終わった後、私は心の中にズーンとした重い気持ちが残りました。
しかし、一方で、日本社会には、この葛城家と似たような家庭環境で育った人、いまもそういった生活を強いられてる人もそれなりにいるんじゃないかと思いますから、私としては、ある意味、この作品はドキュメンタリーとして観てて、そういった視点から作品を見た感想としては、学びのある映画だなぁと思いました。
家庭内暴力、自殺、無差別殺人、失踪、死刑、孤独などなど、この作品からは、そういったキーワードがたくさん浮かんできます。
正直、私が見てて思ったのは、「お金」ってめちゃくちゃ重要だなぁということ。
作品のなかでは、お金や経済的な苦しさなどには焦点を充てていないんですが、父親の焦りや苦しさ、精神的な不安、暴力性などはやっぱり経済的な不安かなきてるんですね。私はそう思いました。
家族を養っていくためにはお金がいる。
まぁ、当然のことではありますが、それがすごくリアリティーを持って感じられます。
あとは、人生、どうにもならんことってあるよな、ということ。
葛城家の長男はまともでイイ奴なんです。
家族想いで。
しかし、会社からリストラされ、そこから彼も精神的に参ってしまいます。そして、事態は悪い方に、、。
こういうことって、あり得るよなと思わざるを得ません。
誰にだって、不幸や最悪なことは起こり得る。
大事なのは、それでも前を向くことと、人に頼ることだなぁと思いました。
やはり、お金が大事ということに気付かされました。
田中麗奈も変な役だけれど、殺人犯の心理や殺人に至った背景を視聴者が知るには、とても良い役ではあるんですよね。
でも、敢えて死刑囚と妻になるって異常でしょう。
他にもこういった異常性がこの作品にはたくさん詰まってます。
積み木が崩れ落ちていくように、みんな狂っていっちゃうんです。
とにもかくにも、ドキュメンタリー作品として鑑賞するのがオススメだと私は思います。