本は洗脳装置的な側面もある。

今朝、YouTubeを見ていたら幻冬舎の箕輪さんが「本は洗脳装置である」というタイトルで動画をアップしていたので見てみました。

彼が言うには、本には人生を変える力があったり、著者の思想や考え方に共感する人が現れたりする特殊な価値・性質があるそうです。一方でWEBの記事を見て人生変わりました、なんて言う人は皆無だそうです。やはり、本というフォーマット自体に大きな価値があるのでしょうね。

また、たとえば、キリストが教えを広めるために聖書を出して、それが何千年にわたっていまも多くの人に読まれているのも「本」というフォーマットの力があるから、といった発言もありました。

本には洗脳装置的な側面があることは否めないでしょう。本を一冊読むのに5時間とか10時間掛かるわけで、そして、本はながら読みみたいなことが出来ないから、必然的に能動的にストーリーや設定などを考えながら読み込まなきゃいけません。なので、どうしてもその過程で著者や著者の思考や考えにのめり込む必要があり、そして、そこに洗脳的な瞬間が生まれているのだと思います。

そして、逆に言えば、本を上手に利用すれば自分の考えや思考、思想を少なくない人に届けることができて、そのなかから自分の考えや思考、思想に共感にしてくれたり、ファンになってくれたりする可能性があるということですね。経営者などが自伝本を出すメリットなどはまさにここにありそうです。

また、洗脳という言葉だと少し恐いかもしれまさんが、実際に、それくらいの力が本にはあるのだと思います。とくに、日本人は権威に弱いと言われてますから、たとえば、本を出している人、本が売れている人というだけで盲目的にその人を信用してしまう人もいるんじゃないでしょうか。それは危険なことだと思います。

彼はYouTube上で、めちゃくちゃぶっ飛んでいたり、面白かったりする人の本を出すからこそ意味があって、だからこそ多くの人に読んでもらえると言ってました。つまり、人がコンテンツの源になっているということですね。映画で言うと、普通の人の人生をただ淡々と描いても面白くないし、見られないでしょう、と。

本はさっきも書いたように、読むのに時間がかかるので、タイパ、コスパが悪いと言われるようになっているメディアではありますが、逆に言うと、売れてる本はものすごく面白かったり、全く知らない世界を教えてくれる優れたものだと思いますから、私はどんどん本をこれからも読み続けたいと思います。

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