まる(映画)

今日は「まる(映画)」というテーマの文章を書きたいと思います。

さっき、劇場で「まる」を観てきました。
なんと、貸切でした。

堂本剛主演の映画です。
綾野剛、吉岡里帆、小林聡美などが出演してます。

「さわだ」という売れないアーティストが描いたとある作品がひょんなきっかけで話題になり、その作品が日本中で、そして、海を超えて人気化していくというストーリーなんですが、すごく面白かったです。

個人的に、アート系の映画にあまりハズレはないと思ってて、本作も期待を超える素晴らしさでした。

さわだは売れないアーティストで、勤めている美術系の会社も首になってしまいます。
薄給だったため、築年数が古いボロアパートに住んでいて、その家のなかで眠れない日々を過ごしています。アパートの隣人も声がうるさく気性が悪い、嫌なヤツという最悪な環境。
さわだはそんな劣悪な環境下で、未来に明るさを感じることなく、淡々と生きてます。

しかし、とあるオッサンとの出会いから着想を得て全く新しい作品を描くことになり、それがあれよあれよと独り歩きして、自分が知らないところで大きな話題に、、。
なんと、彼が描く作品に数百万円の値がつく自体に。

彼は世間から注目され、これまでとは全く異なる世界を味わうことになり、戸惑ってしまいます。

ただ単に絵を描いてるだけなのに、アート作品はどんどん評価される。周りの人間の彼に対する態度や対応はガラッと変わります。
良くも悪くも、彼は「新たなスター」として扱われ始めます。

売れない画家が売れていく姿は見てて清々しいし、一方で、その過程で様々な苦悩や葛藤が人間っぽくて良い。
また、描きたいから描くという純粋な気持ちからアウトプットされる作品は美しい。

一流アーティストはお金儲けのことも考えなきゃ駄目ってセリフが出てきますが、本当にその通りだなぁと思う。
売れてこそ本物なんだと思う。

あと、ボロアパートのうるさい隣人がさわだと仲良くなって、ずっと「成功してぇなぁー」って独り言のように言うんですが、それもすっごく良かった。

人生って、ほんの些細なきっかけから良い方向に物事が進むことがあったりするし、そのためには普段から努力しておくことが大事だなぁと。

さわだが何度も何度も家で絵を描く姿が美しく、
カッコよかった。

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