#4尾原さんの「モチベーション革命」を読んで

 私の部署でも、自分の子供と同年代ぐらいの方が配属されてきている。年齢差だけが全てではないが、50歳を超えた私と20代メンバーとは考え方に違いがあって当然ではある。何が違うのかを考えてみるきっかけとそれをメンバーに紹介してみての感想が知りたい。期末に向けて、人事評価などで個人面談する機会もあるので、想いを聞いてみようと思う。

では、本の内容について
■5つの幸せについて
 幸福には5種類あり「達成」「快楽」「没頭」「良好な人間関係」「意味合い」とあり、最初の二つは上の世代の幸せとされたきたことで、自分が何が幸せと感じるかを分析することで、自分自身のモチベーションを引き出すのに有効であるとのこと。
 確かに、「達成」と「快楽」に関しては頑張ったからご褒美に的な感覚で、自分自身の20代を振り返っても、我武者羅にいつまでも残業して目標をなんとかクリアして、週末は飲み屋か競馬でパッお金を使って楽しんでいたのかなと思う。それはそれで楽しかった事も多くあったとは思うが、お勧めのモチベーションではないと思う。
 「良好な人間関係」は、自分の好きな人と笑顔で生けていければという感覚で、地元のメンバーとわいわいするのが大好きであり、社会のパーツとしてのお付き合いでないことが大事とのこと。まあ、会社の仲間でもそのような人間関係は作れるとは思うが、今の流行りならクラブハウス的な繋がりなのかと思う。世代を超えて感じる幸せだと思う。
 「意味合い」は、昔話でよくある内容で、城の石垣を作っている二人に単に石を削れと言われてやっている人間と石垣が出来たら幸せに家族が暮らせるという目的が分かってやっている人間では同じ作業でも幸せの感覚が違うというやつ。これは仕事を指示するとき特に初めてするメンバーには意識して伝えてきた。いままで効果があったかは聞いていないので分からいが続けていきたいと思う。クラウドファンディングで盛り上がるのは、人間関係と意味合いの要因が強いのかと思う。
 「没頭」は自分が行うすべての作業に基準を設けて、そのなかで成長し続けることでプロ意識的な感覚で、オタク的な感じもそうなのかと思う。会社の同年代の方と話したことがあるが、これからはオタク的な能力が強みになるのではという意見でした。私も同様の意見で没頭できることを上手く活用できる時代なのかとも感じている。次回はこの「没頭」にまつわる部分を紹介していきたい。

■関連することでもう少し
 この本からの紹介ではないが、イノベーションには、アメとムチはだめとのこと。ムチは論外としてアメ(予告された報酬)は創造性が失われるという理由でだめ。単に”自分がそうしたいから”的なモチベーションがイノベーションにはよい。”その新プロジェクトをやってみて、失敗したらクビだぞ”みたいな発破をかけるつもりの発言としても論外。
 また、人事に関わることで「努力→報酬」という因果関係では人は駆動されない。頑張った人が報われるという人事制度はいまだ確立されていない。もしそのように労働と報酬が正確に数値的に相関したら人間は働かないですよ との事。そこそこ幸せという時代だからなのか、お金でないわくわく感のほうがモチベーションが高くなるのかな。


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