〖みじかいおはなし〗12月3日は「みたらしだんごの日」
このおはなしは、だいたい2ふんくらいでよめるよ。
みたらしだんごの3きょうだいは、きょうもおだんごやさんで、おきゃくさんがくるのをまっています。
「あ、おきゃくさんがきたよ」いちばんうえのおだんごがいいました。
ちいさなおとこのこと、おかあさんのようです。
「おだんごなんてぼくいらない。すきじゃないもん」
おとこのこがそういいました。
いちばんうえのおだんごは、かなしいきもちになりました。
「あ、おきゃくさんがきたよ」にばんめのおだんごがいいました。
こんどは、おじいちゃんとおばあちゃんです。
「あらまぁ、みたらしだんごはすこしかたくて、わたしにはちょっとむりね」
おばあちゃんがそういいました。
にばんめのおだんごは、かなしいきもちになりました。
「あ、おきゃくさんがきたよ」さんばんめのおだんごがいいました。
こんどのおきゃくさんはどんなひとだろう。さんばんめのおだんごがよくみようとしました。しかし、みることができません。
「おいしいみたらしだんごをくださいな」
それをきいて、いままでかなしんでいた、だんごのきょうだいは、とてもげんきになりました。だけれども、さんばんめのおだんごはどんなひとがぼくたちをかってくれたのか、きになってしかたありません。
かってくれたのはおんなのひとでした。そのひとは、しろいつえをもってあるき、おうだんほどうではとくにていねいにゆっくりとあるいていました。
そして、おうちについたらぼくたちを、おさらにだしてくれました。
「あ、ついにたべてくれるんだ」3きょうだいはそうおもいました。
しかし、おんなのひとはなかなか、たべてはくれません。
そうしているうちに、よるになりました。きがつくとおさらのまえには、かってくれたんなのひとと、もうひとりおとこのひとがいました。
「さぁ、たべましょう。すきでしょ!みたらしだんご」おんなのひとがいいました。
「あのおみせはとおいのに、わざわざかいにいってくれたんだね。ありがとう」おとこのひとはとてもうれしそうです。
それから、かってくれたおんなのひとも、おとこのひともおいしそうにぼくたちをたべてくれました。おいしそうにたべてくれて、ぼくたち3きょうだいも、とてもしあわせでした。
12月3日は「みたらしだんごの日」
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