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10月6日は「トムの日」

人の頭の中には、人それぞれのトムがあり、他の人に自分のトムを押し付けるのはハラスメントになるので注意が必要だ。

なんとなく頭に浮かぶトム。

それはぼんやりとしたそばかす顔のトムかもしれないし、ママのアップルパイを楽しみに待つジーンズを履いたトムかもしれない。

近年このそれぞれの脳内のトムが、人それぞれで乖離しすぎて、生活上トムの話をするときに不便を感じるようになった。

例えば私の中のトムはチェリーパイが好きなのに、彼の中のトムは今はテニスに夢中だ。こんなにもそれぞれのトムが乖離すると会話が成り立たない。

「最近、トムはテニスが好きらしいね」

「何を言っているんだ、トムは相変わらずチェリーパイが好きで運動なんてしないよ」

これでは困る。円滑なコミュニケーションの基本である同意がお互いに得られない。

「そうそう、そうだよね!」

これが大切である。トムは最近は同じテニスサークルのキャシーが気になっているんだよね。なんて話が弾むはずが、近頃はそうはいかない。

一体いつから人々の中のトムはこれほど多様化してしまったのか。

ここで今回の本題である我々の活動を紹介したい。
それは正しいトムの姿を伝えることだ。人々の頭の中のトムを一回リセットし、由緒正しき「トム」の姿を正確に伝え普及させる。これこそ一番の解決法にして、現在主力で行っている活動だ。

それは非常に時間がかかる作業だ。まずは間違った「トム」の姿を持つ被験者に集まってもらい、彼ら彼女らのトムを聞く。そうして我々の仲間が正しいトムを伝えて少しずつ修正していくのだ。

これから先も我々の活動は続く。正しいトムで円滑なコミュニケーションが取れるその日まで。

10月6日は「トムの日」

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