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「したい」を「する」に変える方法
わたしは今、関西で「後継ぎをその気にさせる」仕事をしています。
そしてこの仕事を始めて1年、家業に入ってこれから継いでいかなければならない人、既に継いで活躍している人にたくさん出会ってみて気づいたことが1つありました。
「したい人」と、「する人」。
わたしが携わっているイベントでは、進む道に悩みながら霧の中にいる後継ぎさん達に少しだけ光(進む道筋)を見つけてもらうということ。
「家業でワクワクすること始めよう!」というコンセプトのもと、若い世代の後継ぎや後継者の可能性がある人(未検討の人も含む)に対して、「家業」を人生のキャリアの選択肢に入れてもらうのが第一の使命であり、その先の「家業を生かしていく方法」を考えるためのスイッチを入れ、方向性を見つけた人に走り始めることを促すのが役目です。
これらのイベントは、ほとんどが参加料をとっていないし、年齢制限はあれど、なるべく閉じたコミュニティ化しないよう、難しいことばを使わず、「繋がり」の強度は重視せずにオープンであることを心がけ、対象となる人を見つけては参加を促して来ました。
しかし、参加してくれる人を見つけることはなかなか難しく、見つけたとしても参加者が劇的に増えることもなく、イベントを意味ある形で催行するための参加人数を集めるため、今も毎日苦労をし続けています。
参加をしてくれない人によく言われる断り文句は「“まだ”継ごうとは思っていないので」とか、「“まだ”家業のことわからないので」とか、「“まだ”具体的に何をしたいか見えてないですし、アイデアもないので」といった感じ。
そんな中でも参加してくれる奇特な人たちもいます。
「とはいえ、彼らにはビジョンがあって、進む方向を決めている人たちなんでしょう?」と思うかもしれませんが、決してそうではありません。具体的にビジョンがあるわけでもなければ、まだ継ぐかも決めきれていないまま参加している人がほとんど。
彼らは「まだ」を言い訳にしない、おそらく「したい」を「する」に変えられる人。「こうだ」と決められなくても、わからない何かの輪郭を掴んで具体的にしていくために、まずは飛び込んでみることができる人たちなのだなと感じています。
「する人」は言い訳ができない状況を意図的に作れる
腹がくくれたら、時が来たら、具体的にビジョンが見えたら。
お金があれば、時間があれば。
それは「いつ」なのでしょうか。
前に進める人は総じて言い訳ができない状況を意図的に作ることができる人。(かくいう私はこれが超苦手なんですが……汗)
参加してくれない人は、今に捉われ、過程ばかりを気にして具体化する目処への意識が薄いように感じます。
これって、別に後継ぎだけのことでもありません。
英語が喋れるようになったら留学したい、写真のスキルが身についたらいいカメラを買いたい。いい転職先が見つかったら会社を辞めよう。お金が貯まったら旅行へ行きたい。いい人がいたら結婚したい。
「いつか」はもしかしたら巡って来るのかもしれません。けれど、「いつか」の目処を決められるのは、自分だけ。
そんな彼らは周囲から強いられることを待っているような気もしています。
健全な危機感を常に心のどこかに持っていること
焦ってもいいことはないけれど、焦りは時に人に行動を促してくれるので、健全な危機感とは仲良くしておきたいなぁと思う今日この頃。
それは前向きなものばかりでなくとも、「逃げたい」という感情でもいいと思います。
ということで、いつかは家業のこと考えておかなきゃなぁと思ってる人、家業に入ったけれどこれからどうしたらいいか迷っている人、なーんにも考えてない!ずっと家業のこと考えたこともなかった!という人。とにかく何でもいいから、是非一度飛び込んでみてください。同世代の姿に刺激を受けたり、自分自身に自信を持てるかもしれません。
「アトツギ」イベントにご興味のある34歳未満の後継ぎの方、身近に対象となる後継ぎ(予備軍)がいるという方、ご参加お待ちしています!(イベントのステマかい、というツッコミ上等……笑 何卒よろしくおねがいいたします!)
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