20180605 わたしがわたしに
■ はじめに
ー まずはじめに、簡単に自己紹介を。
「今年1月からnoteをはじめました。内橋可奈子です。俳句をやっています。仕事はこどもとかかわることをしています」
ー こどもが好き?
「いや、そうでもないですね…」
ー じゃあ、どうして仕事に。
「こどもだった頃の自分は自信がなくって、あまり楽しくなかったんです。うまくやれないと思っているひとたちに、大丈夫って言ってあげたくて」
ー 大丈夫、って言ってあげられましたか。
「いえ、まだです。そのためにはこのままじゃいけない、なにか新しい道を見つけたいと思っています」
■ noteについて
ー 毎日書いていらっしゃるようですが、毎日更新ではないですよね。
「…いきなり痛いことをおっしゃる。…はい。疲れてしまって更新できない日も、あります。ただ、出先で日々書きたいことのメモは残しているので、その日の日記としてあげさせていただいています」
ー noteでやりたいことはなんですか。
「俳句です。もともと、俳句の発表の場としてSNSを使うことは考えていました。noteは長い文章も書けるので、俳句とエッセイを一緒にやりたいと思っていたので、いいなあと」
ー note、はじめてみていかがですか。
「表現をされているかたがたと同じ場所にいられることが、とても嬉しいです。はじめは短い文章しか書けませんでしたが、みなさんに刺激を受けて、すこし頑張って書いてみるうちに、1000字くらいの文章にまとめることができてきました」
ー note、これからも続ける?
「はい。お名前をあげるのは恐縮なのですが、ほぼ日で糸井重里さんが毎日書かれている『今日のダーリン』のように、ずっと続けてみたいです。自分がどう変わるのか、残していきたい。今のところ、大きくは変わりそうにないけど…」
ー まずは毎日更新ですね!
「…そうですよね!」
■ 俳句
ー 俳句をはじめたきっかけはなんですか。
「この質問、わたしも興味があって親しくなったかたにお酒の席とかでつい、聞いちゃうことがあるんですけど、たいてい、はぐらかされます。わたしだってまあ、はぐらかしたい」
ー はぐらかしたい、とは?
「なんとなくですけど、フラットな気持ちでははじめないと思うんですね。明るくも、暗くも、そこにはとても個人的な強い感情の動きがあるんじゃないかな。俳句に限らず、表現をはじめるときって、きっと」
ー そっか。俳句をはじめたきっかけはなんですか。
「そっか、って…。まあ、いいけど…。恋ですよ、恋」
ー それは俳句にですか。だれかにということですか。
「もちろん秘密です。はぐらかしてやるぜ」
ー 恋。
「恋」
■ 恋
ー 内橋さんの恋愛についてお聞かせいただけますか。
「もちろん秘密です。ざっくりといいますと、これまでにみっつ」
ー みっつとは。
「想像にお任せします」
ー といいながら、結構noteで書いてます?
「書いてますね」
ー フィクションもあるのでしょうか。
「全部本当のことです。もちろん、本当に書けないことは書いていません。書けることも、具体的にわからないように工夫して書いてます。だれのことかはわからないようにしていますので、ご安心を」
ー ご安心を、とは誰にむかって?
「最近、見てくれているかたが増えてきて、お会いしたことのあるかたに、こういうの書いてて大丈夫?と心配されることがあるもので…」
ー 身近なひとも結構ここを見ている?
「時間の問題かな、と思いながら書いてましたが、少しずつ。本名で書いていますし、当然の結果ですが。わからないように書いてるとさっき言いましたけど、もしかしたら今後こっそりいくつかお蔵入りにするかも」
ー でも書くんですね?
「うん、書きますね。どうしてかはまだうまく言えないんですが」
ー うまく言えないことばかりですね。
「本当にね…。それでも今日は楽しかったです。この『うまく言えない』いろいろを、これからも書くことで紐解いていきたいなあと思います」
ー では最後に、何か言い残したことを。
「いつもの俳句5句で締めさせていただいてもいいですか」
ー どうぞ。
「せんせーい声が長くて青蛙
行き止まりふたりで撫でる炎天を
石灰の舞わない昼の薄暑かな
体内の密林湿り梅雨の来
長靴をじゅっくじゅっくと初夏に」
ー この俳句は今日のことですか。
「今日の経験ではあったりなかったりですが、毎日5句つくっています」
ー ありがとうございました。またお会いしましょう。
「ありがとうございました。はい、またきっと会いましょう」
★★
文坂ノエさん、楽しい企画をありがとうございました!