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20180503 シールで遊びたい

春雷やスジャータの花言葉読む
ほんとうに知るときが来る夏近し
皐月来猫のシールをあげましょう
黄金週間奇跡なんて起きる
フィラメントますます強く五月闇

TOBICHI東京で行われている『ヒグチユウコ おえかきカンズメ』に行ってきた。ヒグチユウコさんの創作風景を、ライブで見ることができる。精密な筆致で生み出されていくいきものたちを、息を飲んで見つめる。奇跡のような時間が流れている。

このイベントで『ヒグチユウコ シール・ボックス』を購入した(ちなみに一般の本屋さんでも買えます)。これがもう、楽しくって楽しくて!美しいボックスを開けると、とてもたくさんのシールが入っている。全部違うイラストです。使うのはもったいないけれど、自分で貼りたい。誰かに貼りたい。こどもの頃のわくわくを思い出す!

『シール・ボックス』を握って、お会計の列に並んでいて思った。大人からこどもまで、本当にみんなシールが大好きだな。最近は、マスキングテープも流行っているし。どうしてだろう?一枚の紙が貼れるというだけで、高まる高揚感はいったいなんなのだろう。

幼馴染みの家の台所の柱に、なぜかたくさんのシールが貼ってあった。それは、スーパーで買う果物などのパッケージに貼ってあるシールだった。「夕張メロン」「特選」「ゼスプリ」だとか書かれた、光沢のあるシール。あれが本当にたくさん貼ってあった。面白いし、きれいだなと思っていて、遊びに行くたびにそれをずっと見ていた。今思えばフォントも様々だったりして、ちょっとダサ可愛いというか。もうそのこの家に行くことはないけれど、もう一回見てみたい。

小学生の頃はシール交換なんていうのもしたなあ。シールの台紙からわざわざ剥がして、下敷きにたくさんいろんな種類を貼って友だちと交換する。何度も交換するものだから、粘着力が弱まってちょっとめくれてきたりして、いつの間にか無くなって行く。

思春期前の、まだ素直に生きることができたあの頃には、たくさん思い出があるなあ。わたしはシール交換みたいなことをいつまでもやりたかったけれど、周りの友だちはそんなことこどもっぽいとやめてしまって、遊べるひとがいなくなってしまった。

大人になって、まだみんなシール交換みたいなことがじつは好きだったんだと気がついた。シール交換的な遊びをしている大人もたくさんいることを知った。なんだ、本当はみんなやりたかったんだ!好きなこと、ずっと好きでよかったんだね。

ヒグチさんの可愛い猫のシールを使って、久しぶりに友だちに手紙を描いてみようかな。


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