ソムリエが選ぶビーントゥーバーチョコレート100選
どうやら、ビーントゥーバーというものがあるらしい。でもどうやって選べばいいの?選び方がわからない!という声を多数聞いてきました。テースティング方法は前出の記事を読んでいただきたいが、実際にじゃぁこれ食べてごらんよ!というものを選び、お勧めしていこうと思います。
その前にビーントゥーバーとは何か?をもう一度おさらいです。
ビーントゥーバーとは、これまでのチョコレートづくりの歴史の中で大半のチョコレートショップ、コンフェクショナリーは原料となるチョコレートの塊「クーベルチュール」を原料メーカーから購入し、それを溶かして自分たちの商品製造に使ってきました。それに対し、カカオ豆の加工をするところからチョコレートづくりを自社で行うブランドが、自分たちはカカオ豆から加工している業者だ、ということを伝えるために「ビーントゥーバー」という言葉を使い始めたのがきっかけ。
現在は世界中にビーントゥーバーブランドは増加の一途をたどっています。そのため、その中でもまた違いを主張する言葉が生まれています。自分たちはカカオ農園をもっていてカカオ栽培から行っているからファームトゥーバーだ、木の栽培からやっているからツリートゥーバーだ、という言葉などが派生語です。他の言い方をしている人もいると思います。ビーントゥーバーの中でもいろんな立ち位置の人がいて、それを分けるような造語も多数出てきているのは、言葉で自分たちを表現しようとしているからですね。
消費者の立場からビーントゥーバーが既存のチョコレートと何が違うのかと言えば、焙煎したての香り豊かな珈琲を自家焙煎メーカーから買って飲むように、産地の特徴が活きたカカオの香りがしっかりと感じられる産直食品みたいなチョコレート、それがビーントゥーバーといえるでしょう。
またそれぞれのチョコレートメーカーが味に影響のあるプロセスに多くかかわることができるため、それだけ手前味噌のように全国に味噌という名前でもそれぞれに異なる風味や色のお味噌があるように、チョコレートはチョコレート味と一言でいえないような多彩な味わいが表現されています。
既存のチョコレートは食べやすいものが多く、ビーントゥーバーには個性的な風味や、こんな味がカカオの味なのか?と驚くようなものも多数あるのです。
ワインや、コーヒーを選ぶようにチョコレートを選ぶ時代。
駄菓子やスナックのように食べるものというより、ビーントゥーバーが登場した今の時代のチョコレートの嗜み方だと思います。(スナックとして食べたいひとはどうぞ!)
好みの探り方、テースティング方法は前出のものを読んでもらうとして実際にこれを食べてみたら?!というお勧めのほうが手っ取り早いから教えてよ!というお声もあるので、100選してみようと思います。その100選の理由なんかを読みながら食べ進めていくうちに、ビーントゥーバーの世界がつかめてくるのではないかと思います。テースティングのほうも、数稽古となって体感としてビーントゥーバーの味の理解が進むのではないかと思います。
100種類紹介していくので、本来なら系統立てて順番に紹介するのが良いと思うのですが、ずっとダークチョコレートの紹介だったらミルクチョコを知りたい人が飽きちゃう?まだ?となるかもしれないしなぁと考えました。結果、下記のカテゴリーにわけて、ランダムに紹介していくことにします。
1ダークプレーンチョコレート
シンプルななにも入っていないカカオの味わいを楽しめる乳製品なしのチョコレート
2ミルクプレーンチョコレート
シンプルな何も入っていないカカオの味わいを楽しめる乳製品入りのチョコレート
3ヴィーガンミルクプレーンチョコレート
シンプルな何も入っていないカカオの味わいを楽しめる乳製品の代わりの植物性由来のものを添加しているチョコレート
4ホワイトプレーンチョコレート
シンプルな何も入っていないカカオマスの入っていないホワイトチョコレート
5ダークフレーバードチョコレート
風味をつけたタイプのダークチョコレート
6ミルクフレーバードチョコレート
風味を付けたタイプのミルクチョコレート
7ホワイトフレーバードチョコレート
風味を付けたタイプのほうぃとチョコレート
8100%チョコレート
カカオ由来のもの(カカオマス、カカオバター)のみのチョコレート
9ナッツ系チョコレート
あらゆる種子類を使ったチョコレート
10フルーツ系チョコレート
ドライフルーツなどフルーツを主体にしたチョコレート
11スパイス・ハーブ系チョコレート
スパイスやハーブが味の決め手となっているチョコレート
12フィリング入りチョコレート
チョコレートの中に詰め物をしているタイプのチョコレート
13カテゴリーに当てはまらないユニークチョコレート
上記のどれにも当てはまらないユニークな特徴のチョコレート
このあたりのカテゴリー分けでランダムに特に挑戦してみてほしいチョコレートをご紹介していきます。
100枚も食べれば、だんだんビーントゥーバーというものはわかってくrでしょうし、自分の好みもわかってくると思います。
全部を食べる必要ももちろんなく、興味をもったものにはぜひトライしてみてください。