ソムリエが選ぶビーントゥーバーチョコレート100選 ①マダガスカル 75%チョコレート&ヴォティペリフェリペッパー〈アケッソンズ〉
まず、記念すべき1番目のご紹介するチョコレートは、アケッソンズの胡椒入りチョコレート。私が日本にビーントゥーバーというものが特にアメリカを中心にムーブメントが起こっている、ということを2013年にニューヨークから紹介した際に、最初に日本に紹介したチョコレートメーカーのひとつです。アルファベットのAという一番最初の文字が象徴的なデザインでもあり、ビーントゥーバーマーケットを作った立役者のベルティルアケッソンさんが作るタブレットチョコレートなんです。
嗜好品of 嗜好品な胡椒入りチョコレート
このチョコレートはマダガスカルにファミリーエステート(家族が所有するカカオ農園)を持つベルティルアケッソンさんが自分のカカオで作るチョコレートブランドということで発表したチョコレートのラインナップの中でもリピーターの多いチョコレートの1つです。
こちらはフレーバーがついているのですが、自社のマダガスカル トリニタリオ種のカカオを使用した75%ダークチョコレートに、マダガスカルの野生の胡椒であるヴォティペリフェリペッパーを混ぜ込んだ「インクルージョン」タイプのチョコレートです。(インクルージョンとは含有物のこと)
チョコレートはマダガスカルの赤いベリーを思わせるフルーティーなカカオのダークチョコレートでマダガスカルの野生の胡椒は特有の香を持ちます。私たちが日常にスーパーマーケットなどで手に入る一般的なブラックペッパーとは異なる華やかなお花のような独特の香があり、その香の余韻が長く続くのがとてもエレガント。この胡椒はチーズとも相性が良いです。欧州では食事の一番最後にチーズか、デザートをいただく風習がありますが、そんな折にチーズと一緒にこのチョコレートを提供するのは味わいの相性でもぴったりです。
赤ワインのお供にピッタリ、甘いものが苦手な方や、男性にもおすすめしたいチョコレートです。
ちなみに胡椒単品の販売もありますよ。
アケッソンズは自社のカカオを使ったチョコレートと、世界中の胡椒、塩などを取り扱っています。胡椒だけでも20種類以上あってびっくりです。
お勧めポイント
このチョコレートをきっかけに、
①私たちが普段日常に食べてきたチョコレートと異なる風味を持つチョコレートをしることができる。
②ハイカカオでありながら苦みを感じないチョコレートと出会える
③その土地ならではのフレーバーを楽しめるということ
④スパイスにも品種がたくさんあるということを知ることができる
⑤ワインのエチケットのように、パッケージを読み解くことができる面白さをしるきっかけになる。※アケッソンズのチョコの表示にはA生産国 B農園名 C品種名 Dパーセンテージ などが記載されています。
⑥様々な国際的な品評会にて賞を受賞しているチョコレートである
-international chocolate awards
-Great taste awards
-Academy of Chocolate
等で受賞している
⑦IMOの「フェア・フォー・ライフ」認証を取得したチョコレート
すべての農園を太陽エネルギー(GAÏA Alternative Energy)に転換し、電力の半分を従業員の住む近隣の村に再配分している。また、従業員が自給自足できるように土地を提供し、家族のために米を栽培しています。そして最後に、医療品が簡単に手に入らず、従業員が収入の半分も薬代に費やしてしまうような国で、私たちはヨーロッパで薬を集め、農園で再分配するよう組織しました。これらすべては、可能な限り最高の報償と、家族全員が私たちのコミュニティに統合されることを目的としている。(Akesson's HPより参照)
さらに深く知りたい方は読み進めてみてください。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?