
2025.1月読書記録「あらゆるものは通りすぎる、なかで未来に立って生きる」
「あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちは、そんな風に生きている」
とは、「風の歌を聴け」で村上春樹が書いた一節だけど、
まさにそんなふうに、瞬きをしようと目を閉じて、パッと開けたらもう2月。そんな1月だった。
とにかく家庭内インフル連鎖が止まらず、いやあ、あたしゃあ疲れたよ(笑)
細切れ読書で、じっくり読めなかったけど、ベンジャミン・ハーディ博士の本はまさにこの年始に読めて良かった!と思えた本だったよ!
そんなこんなで1月の読書記録。
1.『インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ』菅付 雅信/ダイヤモンド社
最近いろんな習慣形成をアプデ中な中、本屋さんで見かけてkindle購入。私は天才ではないので、本物の天才たちのインプット術を垣間見る。
意外とアナログな手法で本やさまざまなインプットをまとめていて目から鱗。デジタル進んでも、やっぱ情報を自分なりにモノにして編集して使ってくには、手を動かしたり書いたりめくったり、脳を刺激する動き、大事よね。
学生時代、ただただ毎日映画ばっかり見る、本ばっか読む、観劇ばっかしに行ってた最高にインプット幸福だった日々を思い出した。
あの頃は、しあわせだったなぁ。
2.『10倍成長 2倍より10倍が簡単だ』ダン・サリヴァン、ベンジャミン・ハーディ/ディスカヴァー・トゥエンティワン
2倍で考えるのではなく、10倍成長で考える、その思考法はなんとなく知ってたけれど、具体的に、実践的に、実現可能な形で改めて知ることはなかったので、結構勉強になった。
3.『10倍速で「未来の自分」になる方法』ベンジャミン・ハーディ /めるくまーる
ベンジャミン・ハーディ博士の読書会が年始にあって、それをきっかけに知った本書。「もう実現した気持ちで今を生きると効果的〜」という話や研究はよく聞くけど、それが本当に身になってたかというと違ってて。
だから、「10年後、目標が実現した自分がタイムトラベルして現在を二度体験している気持ちで今に向かうと、宝の山が見えてくる」という考え方は「なるほど」だった。
脳科学、心理学の視点から具体的に語られていて、非常に面白かった〜
ハーディ博士が、自身のビジョンを語る上で、ちゃんと自身の資産形成についても触れてて、正直なとこに好感が持てた😂
4.『東京都同情塔』九段理江 /新潮社
2023年芥川賞受賞作品。成功した建築家女性の語りと、若くて美しい男の子の語り。今まで小説にありそうでなかったAIの語りの引用など印象的。ハンチバックと似た手法を感じた小説。
5.『サンショウウオの四十九日』朝比奈秋 /新潮社
こちらも芥川賞受賞作品(2024年上)。なんでしょう、最近の芥川賞はとにかく物語の語り手(主人公)にしても執筆者にしても、マイノリティであることがマストになっているのか、というか時代の流れを汲み取って、審査員のスタンスが見え隠れするような作品が増えた気がするなぁ。「マイノリティ視点からの語る強さ」を、他の候補作が、物語性の強さの面で超えられない、ということなのかなぁ。
あまり語られてこなかった視点だから、題材だけで強し、なのだ。
とはいえ、文学の地平を切り拓く力と、読み手の人生へのインパクト(感動にしろエンタメ体験にしろ)の両立ができないものか、と考えさせられた。社会性とエンタメ性の両立。
6.『くらまし屋稼業』今村翔吾 /角川春樹事務所
時代小説家、今村翔吾さんの小説を大体読み切って、読むものないな〜ってところでライトなものを投入。どうにも芥川賞系はメンヘラ気質なものが多くて食傷気味なので、ここで消化の良いものを投入!
今村さんの小説の中では、どの人物もイキイキしていて、血が通っていて、確かに「生きている」と感じる。ドラマを観ているようにただただ楽しめた。楽し〜
7.『マインドマップ読書術』トニー・ブザン /ディスカヴァー・トゥエンティワン
今まで読書記録をオンライン上のマインドマップアプリでやってたんだけど、ちょっとめんどくさくなってきて、読書の仕方をアプデしたいな〜と思ってたところ、長女の塾でマインドマップを多用してるとのことで、感覚的に使ってたマインドマップをツールとして勉強し直してみた。
まとめ方というより、読み方について、いろんな研究をベースに語られていて、勉強になった!
8.『選ばれる人になる「パーソナル・ブランディング」の教科書』守山菜穂子 /三笠書房
自分自身をアプデしたいと思って最近の本の中で一番新しそうなパーソナルブランディングの本を読んだけれど、既視内容が多く、ブランディングにあたっての自己分析レベルも深くは語られておらず、「そうだな、今まで会社のブランディングをするにあたって、その分野は結構みっちり独学したから、これは卒業かな!」ということが分かった本!(笑)
パーソナルブランディング初心者向け且つ、著者の事業に誘導するチラシ書籍かな、と感じたよ。
1月のベスト1
『10倍速で「未来の自分」になる方法』ベンジャミン・ハーディ /めるくまーる
ありたい未来の自分に関する目標、目的を定めて、
それに矛盾するその他全てを排除するやり方、これ、できそうでできないかも。
そんななか、ハーディ博士の読書会でも
「みんなゴールをたくさん設定し過ぎてしまう。10のアイデア、ゴールを、1つのまとまったゴールにして、それを自分の目標にしようと考えがちですが、そうではなくて、その中から1つだけ選んで、それ以外削ぎ落とそうよ」と繰り返し言ってたなぁ。
一番大事なこと以外、捨てる勇気。
勇気というか、
10倍成長でセットされた10年後の未来の自分として生きると、
自然と、その他をそぎ落として生きるマインドセットになるんだろうなぁ!
そんなわけで、おすすめ!
いいなと思ったら応援しよう!
