誰かの発言に真摯に答えることが、実は自己アピールになっている
「あなたの話はなぜ「通じない」のか」
山田ズーニー著 ↓
2006年に書かれたものなのでちょっと古いですが、わかりやすいし、とても学びがありました。
・コミュニケーション力を高めるにはまず自分のメディア力を高める
・人を説得するには「意見」と「なぜ」の組み合わせで話を作ろう
・正論は孤立する、共感をうまく使おう
・初対面でも信頼関係は築ける
などなど。
よくある「概念」や「思想」だけの話ではなく。
いますぐ使える具体的な話や、「例」が多用されているので非常にわかりやすいです。
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私が一番「その通りだ!」と思ったのは、
「自己アピールは、誰かの発言へのコメントで作られる」
というところ。
自己アピールというと、「俺は俺は・・・」
みたいな自慢のような雰囲気になってしまうこともありがちですよね。
でもそうではなく、まずは、「誰かの発言に対して、素早く、素直に、コメントする」というものがあります。
コメントなんて一見受け身ですが、実はその人の良さが一番アピールできるところ。
そのコメントがその人自身を表しているのと同時に、発言者の意図を理解しているか?その発言に関して興味があるのか?素早く反応する仕事の速さ、などなどが伺えます。
実際に、コミュニティやグループ内でも、素早く返事がきて、かつ内容がきちんと考えられていたりする人がいます。
その人自身は普段からあまり積極的に発信をしているわけではないので、いわゆる「自己アピール」は一見できていないように見えるかもしれないのですが・・・
人のコメントにささっと「それは楽しそうですね!」とか「こういうふうにするのはいかがでしょう?」なんて答えているのを見ると、ちゃんとみんなのことを見てくれているんだなあと感じたり、発言内容をきちんと理解しているなあと感じたり、とにかく印象は爆上がりです。
FacebookやTwitterで文章を投稿すると、いつもいいね!をくれたり、時に「面白かった!ここのこの部分、私も同じ!って思ったよ。」なんて、コメントをくれたりする人いますよね。
コメントが来るだけでも嬉しいのに、ちゃんと内容まで読んでくれてるんだ・・・とわかるコメントだと、その人への信頼も増します。
それと同じことを、自分が誰かにやってあげればいいのです。
簡単なようで、ちゃんと意識していないとできないこと。
心からいいな、と思ったら相手に伝える、それもちゃんと「自分の言葉で」。
それが実は自己アピールに結果的になっている、ということです。
「俺が俺が」のアピールをしなくても、誰かの発言に丁寧に素直に答えてあげる。
それだけで、印象はグッと上がります。
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「話し方のテクニック」
っていやらしい感じがしたり、そこまで考えて会話しなきゃいけないの?と思うこともしばしばあるのですが(疲れてるとめんどい)、実際にちゃんと「気をつけて」やってみると、うまく事が運んだりするんですよね。
ただぼんやり話をするのではなく、相手を思った会話って本当に心を打つし、通じる。
うまくできないこともいっぱいありますが、少しずつでも意識していけたらいいなと思っています。
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