オンラインとオフライン、そしてこれからの場づくりについて
大ナゴヤ大学さんの企画。
イベントの企画をするゲストが集まって、「これからの場づくり」について話し合うトークイベントに登壇した。
私は、かかみがはら暮らし委員会として企画に入っている、官民連携の事業としてのイベント「マーケット日和」の話を中心に話した。
今年は「中止」と公式発表されたけれど、実は水面下で何かできないかと動いている。
まだ具体的なことは伝えられないけれど、オンラインとオフラインのそれぞれの良さを取り入れつつ、本質を忘れないような企画ができればいいなと考えている。
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今回の話で、当たり前だけど「イベントはイベントが目的ではない」という話が面白かった。(特に、HOTORIbrunchとマーケット日和)
イベントとしてはマルシェがメインコンテンツになるけれど、マルシェをやること自体を目的にしているわけではない。
まちを楽しむことを日常化できるような動線を作りたいとか、新しい文化の創造や人々の交流を大切に思ってやっている。
なので、正直なところゴールはないし、〇〇人集客ができた!とか、出店数が〇〇で過去最大!とかは、形状必要になるだけで大きな意味はない。
来場者さんも出店者さんも、もちろん私たち企画側もまずは楽しくて良い時間を過ごして、イベントがなくてもこの場所に来ようとするきっかけになったり、良いまちだなあと思って興味を持ってもらえたら嬉しい。
また、「オンライン以前には戻れない」という話も面白くて好きな話題だった。
すでに人々は皆、オンラインで物事が済ませられることが日常になりつつあり、それによって「イベントのオンライン化」も試行錯誤されている現在。
ただそれは、あくまでも「オンライン優位」とかコロナが落ち着いたら「リアルに戻る」とかという単純な話ではない。
私たちは、「オンラインとオフラインを選べる時代」に突入していて、それはとても豊かだということ。
もしかしたら、「オンラインとオフラインがシームレスに繋がる」方法があるかもしれないし、「オンラインをベースとしてフィジカルな体験ができる」ようなものが生まれるかもしれないし、「やっぱり会ってしかできないこともあるよね」というものも存在する、多様性のある未来だ。
イベント企画者は今、ものすごくみんな考えていて、半ば疲れたり、半ば「もうこれっておそいのでは?」なんて社会のスピードと戦ったりしているのだけれど、「新しいこと」にそれはつきもので、ある意味今はどれだけ失敗してもうまくいかなくても許される雰囲気がある過渡期だ。
できうることを全力でやりながら、同時に「みんなも一緒に考えよう、作って行こう」と巻き込める空気を作れたらいいなと思っている。
これからの場づくりとは、私はどこまで「関わりしろを作れるか」が鍵になってくる気がする。
オンラインで距離がなくなり、いつでも誰とでもつながれるようになった。
興味のある人はきっとそこら中にいる。
一緒にやろう!とするときに1人でも2人でも仲間にできれば嬉しい。
そしてそれが、ガッツリ内部に入って企画を率先していく人であってもいいし、お手伝いで楽しみながらイベントを盛り上げてくれるのも良い。
自分が関わりたい場所で、関わりたいリズムで、緩やかに繋がりながら「参加した」という気持ちでいてもらえるのが嬉しい。
そこから、新しい担い手が生まれたり、世代を少しずつ入れ替えながら次の新しいことを作っていける発想が生まれたりするのを期待している。
それを今は少しずつ、育てていくのが自分の役目。
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