飲みたいノンアルドリンクを勝手に考える
厚労省の2017年の「飲酒の頻度」のデータによると、
お酒を飲まない+ほとんど飲まないを合わせると、2人に1人になるとのこと。
日本人の約半数は日常的にお酒を飲まない。
「ゲコノミクス・巨大市場を開拓せよ!」
藤野英人著
こちらの本は、
「お酒を飲まない=ゲコ」の市場がガラ空きですよ〜!
飲まない人はこんなこと思ってるよ。
飲食店はこんな工夫したらええんちゃう?
って話が、「飲まない人」目線で書かれている。
私もお酒を飲まないのでとても共感できる。
かつ、「お酒を飲む人」は気づいていないかもしれない多種多様な「飲まない理由」が書かれていて、とても学びがある。
例えば。
・「飲める」「飲めない」だけじゃなく「アルコールの味が好き」「嫌い」もある
・多様性を理解し、飲まないことを尊重する社会
・健康経営という思想
・ノンアル=単価が低いのは本当か
・ノンアルを食事とのペアリングで考える
などなど。
以前こんな記事を書いた。
「ノンアルコール」って言い方がそもそも「飲まない人」を理解していない、という、ノンアル市場を斜に構えた文章だ。
それが、この「ゲコノミクス」を読むことで、もっと具体的に「飲まない人は何を求めているのか」がわかる。
「飲めない人向けに、ノンアルビールやノンアルカクテル少しメニューに入れておけばいいでしょ」
と思っている飲食店さんがいたら、ぜひ読んで欲しい。
「飲まない人」の多くは「飲めない」のではなく「選択的に飲んでいない」
のである。
だからアルコール飲料からアルコールを抜いたものは求めていない。
美味しくてお料理に合う、ドリンクのバリエーションが欲しいのだ。
私が個人的に「こんなノンアルドリンクがあるお店に行きたい!」と思うドリンクはこんな感じのもの。
《食事にあわせるノンアルドリンクが充実している飲食店》
●食事とのペアリングを考えた、甘くないドリンク
出汁や野菜エキスをベースにアレンジしたドリンク
トニックウォーターのような、ハーブやスパイス、柑橘を使った炭酸系ドリンク など
●お茶のバリエーション
正直、和食や多くの料理にはお茶がやっぱり合うので、烏龍茶一択ではなく、せめて数種類あると嬉しい。
ほうじ茶、煎茶などの日本茶じゃなくても、紅茶でもアッサムティなどは食事に合うし、ハーブティも良い。
緑茶にライム、ハーブティにスパイスなど、アレンジも◎
●温かい飲み物のバリエーション
冷えが気になる年頃&体質の私みたいな人は、年中暖かい飲み物が欲しい。
(コンビニもいつからかちゃんと置くようになったように、需要は確実にある。)
お茶はもちろん、温かいからこそより食事に合いやすいドリンクがもっとあるはず。
《アルコールとノンアルが同じ比率のバー》
●多様性、選択できる、をキーワードに。
ノンアルカクテルがメニューの最後にちょろっと、だけではなく、かと言って「ノンアル専用バー」でもなく。
「誰もが選びやすい」という点では、アルコールが入っているいないを人によって、シーンによって、その時の気分によって、自由に選択できるようなバーがあると嬉しい。
今でもあるのかもしれないけれど、どうしても「バー=アルコール」のイメージが強い。
あえて半々くらいの比率にするなど、ノンアルを推しているんだ、とわかるといきたくなりそう。
*
ノンアル市場、今は可能性しかないので、早く手をつけることで話題になること間違いなしだと思う。
興味ある飲食店さんいたら、私がプロデュースしたいくらい。笑
(本気で考えるので声かけてほしい)
ずーーーーっと我慢して、烏龍茶ばっかりでやり過ごしてきた20年間を、全力でノンアルの充実のためにお手伝いしたいです。
(岐阜県各務原市在住、岐阜のお店だとなお嬉しい!)
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