思い出せない
9月に入ってからか、8月からだったか、物忘れがひどくなって日常生活に支障をきたしている。
薬の副作用のせいかストレスのせいか若年性アルツハイマーか。忘れていることを忘れているし、間違ったことを記憶していて、予定管理ができない。
そのうち仕事にも支障が出てくるんじゃないかと思って怖い。
今月、病院の通院や学校行事のためにとった休みも、ぜんぶ日付を間違えていて、待ち合わせ場所に行っても誰も居なかったり、先方から「なんで来ないんですか」と電話がかかってきて間違いに気付く。
そもそもちゃんと予定を書き込めばいいと言われても、書いた予定自体が間違えて書いている。そして、なんで間違えて書いたのかも覚えていない。
情けなくて、今日は大泣きした。
満月が綺麗だ。
昔、インドに行ったとき詐欺師の青年が言っていた。「月を見ると死んだ母親を思い出すから悲しくて見れない。」
今思うとこの話も嘘だったのかもしれないが、こういう話だけは嫌というほど覚えている。
長男が新しくサッカーのクラブチームに入って、夜に練習で居ない。
普段は自分が仕事で居ないくせに、自分が居る時に相手が居ないと寂しくてしょうがない。
さっきも次男が「男性」という難しい言葉を使っていた。いつもはオトコオトコ言っていたのに。
三男は前歯が抜けそうである。
子どもたちはどんどん成長していってるなか、母だけ退化してるようなそんな気分である。
“薬とうまく付き合っていくしかないよ”
ストレスから薬が増えて、薬が増えたことで日常生活に不都合が起きる。仕事を休職したいが休んだ先に治るという希望があるわけでもない。
どこか行きたいなぁ。
何も良いアイデアが浮かぶわけでもないし、人に会いたいわけでもない。ただ、笑って笑って、笑い終わったら泣いている。そんなことに疲れたなぁ。
頭が痛い。
“人はもっともっと幸せになろうとしてもいいんですよ。そういう権利がある”
幸せがなんなのか、見えないなぁ。
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