【産婦人科のリハビリ日記】#1. 妊産婦さんにはそもそも「理学療法士」がわかってもらえてない状況
毎週、産婦人科クリニックで妊産婦さんのためのリハビリ外来を担当してる理学療法士の私。まだまだ少ない「産婦人科リハビリ」という分野で、私が感じたあれこれを、これから少しずつ綴っていこうと思います。
産婦人科のリハビリ日記。
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産婦人科のリハビリは、腰痛とか尿もれとかのトラブルがある方や、骨盤が不安定とか、身体のどこかに気になる所がある方をみる所です。
でも、まだまだ産婦人科にリハビリがある病院って少ないし、あんまりよくわかってない方がすごく多くて、ちょっと大変だったりもします。
先日も、腰が痛いとか骨盤が気になるという産後数ヶ月のママさんが「産前産後リハビリ」の外来に来て、私に聞くんですよね...
えっ!?
や...
それをここで聞くと言うことは、
私は何をする人だと思われているんだろうか????
ここは何をする所と認識しているんだろう?
そこまではご本人には聞かないにしろ、
「産婦人科に理学療法士」はまだまだ珍しいし、そもそも理学療法士が何をしている人だかわかってもらえていないのが露呈されているなと感じます。
理学療法士って多分わかりづらい
●整体師:「体を整える」と書いて整体師
うん。確かにわかりやすい。
●柔道整復師:「整復する人」「接骨院の先生」
私は正直不勉強で、具体的にどんなことをされているのかをイマイチ理解していないけど、
世間のほとんどは「首や腰が痛い」「体のどこかが痛い」「ぎっくり腰」→整骨院・接骨院へ という矢印を描いているし、最近は「産後の骨盤矯正」でめっきり有名。
で、
●理学療法士:...って何?ってなるわけですよね。
字面から見てもなんだかさっぱりわからない。笑
リハビリの人?なんで産婦人科にいるの?おじいちゃんとかおばあちゃんのリハビリする人じゃないの?と言う印象でしょうな...
簡単に言うと、体の機能を高めて、日常生活をしやすくしていく人?かな?
(PTさんたちからはいろんな意見が出そうですが...)
理学療法士は医療人
整体師さんや柔道整復師さんとの大きな違いは、ここだと思ってます。
理学療法士は「医療従事者」であると言うこと。
妊産婦さんの医学的なリスクもわかっているということです。
何かあった時にでも、連携して対応できるということです。
医師や助産師など他の職種の方と、共通言語で情報交換ができるということです。
医療的な側面から
●姿勢や動きを見て分析して、
●何が原因でその症状が出ているかを見極めて、
●それを治すためにストレッチ・リリースなどで機能を高めて
不足している部分を見つけたら、筋力を効率よくつけるやり方をお伝えして
●最終的に、日常生活の中での動作をしやすくしていくこと
が理学療法士がしていること。です。
産婦人科でもコツコツ
少なくとも、私が何をしている人なのかはわかってもらえるように、頑張らないといけないなぁと思って、勤務先の病院でも発信を続けていこうと思います。