結婚しようよ
結婚することにしました。
まさか、こんなに早く結婚する日がくるとは!
この私が!!
この!!!!!!!!私が!!!!!!!!
経緯について詳しくは、こちらで斎藤さんが話しています。
斎藤さんというのは、私が結婚しようとしている男性です。
静岡県出身、(たぶん)34歳の自称・観光カメラマン。
たまにラインでメッセージを交換したり、東京に行った時に飲んだりするだけの友達でしたが、いきなり結婚したらめちゃくちゃ面白いのでは…と思い、結婚することにしました。ノリがいい!!
結婚することになるまで、斎藤さんと2人だけでご飯に行ったのは4回。レターパックで婚姻届を送ることになるまでは電話番号も知らなかったし、未だに電話をしたことはありません。距離感がすごい!!
別視点ラジオの弁明をさせてくれ
8月の頭に山梨に桃食べに行こうぜ〜となったのですが、どうせだったら伊豆の「まぼろし博覧会」にも行きたい!と思い、1泊旅行にする提案をしました。
ところがホテルを調べたら、シングルの部屋は金目鯛付きのアホみたいに高いプランしか残っていなくて、手頃なのはカプセルホテルくらい。カプセルホテルはどうなのかなと思い、民宿の同室を提案をしたのでした。
正直この時は、こちらから何らかのアクションを起こさない限り、斎藤さんは行動しない!絶対に!!!!と思っていました。もしかしたら斎藤さんは好意を持ってくれているかもしれないけれど、告白するとかそんな決意はできないにちがいない!と。
あと正直、斎藤さんがフリーなのか否かという確認をきちんとしていなかったので、もし告白されたとして、フリーなら結婚しよう、そうでなければきちんと断ろう!とハッキリ決めてから行きました。真面目なのでね。
というわけで、斎藤さんがフリーだということをきっちり確認したあとで「好き」ということだけ言われたので(付き合いたいとか、その後のことは言われていない)、じゃあ付き合うよりも結婚したほうが面白いのでは?と提案したのでした。
好きだってバレたらダサい
いざ好きって言われたあとに私は思わず「知ってる」って言ってしまったんですよね。
だだだだだって、好きって言われ慣れてないし、え……ちょっと待って…もしかして私が好きだっていうのがバレバレだったから告白されたの?!うそ!そんなに態度に出てた??ぎゃーーーー恥ずかしい!!!恥ずか死!!!!!!などの思いが脳内を一瞬にして駆け巡ってしまったのです。
ありとあらゆる照れ隠しの末の「知ってる」です。
へ〜〜〜〜好きなんだ??ふ〜〜〜ん…まぁ知ってましたけど……くらいの余裕がある女に憧れてた!でも、できない。なぜなら心が童貞だから!!!
この童貞心、わかっていただけますか?心が童貞のひとならわかっていただけると思うのですが。ここは普通、「私も好き!」とか「うれしい!」とか言うものですよね。しかし、「うれしい」「たのしい」「大好き」は、私には使えぬ魔法の言葉。そんな素直な感想は口が裂けても言えないのです。脳の中で「私も好き!」が発生して、口から出てくる時には「知ってる」に変わってしまっているのです。
だから、好きでもないのに結婚するわけではなく、ちゃんと好きだけど好きって言えないだけです。面倒臭いね。
(とっさに出てこない言葉は、石とかにしたためたほうがいいね。物質としてあるほうが、強い。いざという時に鈍器にもなる。)
恩を受けてもいい=信頼
私は人から奢ってもらうのや、恩を受けるのが異常に苦手な人間なのですが、一度、斎藤さんから折りたたみ傘を借りた事があります。
はじめは断ったのですが、「返すのはいつでもいいし、別に返さなくてもいいから」と言うので、「面倒くせ〜〜〜〜〜〜〜」と思いつつ借りてしまったのでした。
その日は風も強く、両国橋を渡りながら「傘、壊れたらどうしよう…」「やっぱり近くのコンビニでビニール傘買おうかな…」「いやいや、だったら最初から借りなきゃよかったし…」と、悶々と考えました。
宿に行くまでずっと「受けてしまった恩」についてモヤモヤ考えていたのですが、最終的に「本当に返さなかったとしても別に斎藤さんとの関係は変わらないだろうな」という考えに至り、これが信頼か〜〜〜〜〜!と深夜にとてつもない納得をしたのでした。
この日、私は斎藤さんと友達になったんだな…と感じたのですが、これが約2か月前のことです。
傘はタオルできれいに拭いて、乾かして、きっちり畳んで、次の日に返しに行きました。しかも次の日も雨。借りた傘を濡らさないように雨に濡れながら返しに行き、雨に濡れて帰りました。我ながらバカみたいですが。
斎藤さんは、そういう私のめちゃくちゃ面倒臭い性格をすでに知っているので、面倒臭い人間だとバレたらどうしよう!という不安がないのも結婚を決めた理由のひとつかもしれません。
なぜ「交際ゼロ日婚」ができたのか
Twitterで状況説明をだいぶ省いた報告をしてしまったにもかかわらず、祝ってくださったみなさま、ありがとうございました。
ありがたすぎて、ありがた音頭を踊りました。今も、踊りながらこの文章を書いています。本当です。
こんなにお祝いの言葉をいただけるのも、「斎藤さんと」結婚するからなんだろうな。よかった、としみじみ思います。このしみじみとした気持ちを軽く炙って酒の肴にしたいと思います。
長い(かもしれない)人生、この先何が起きるかわかりませんが、今のところなんとなくだけどやっていけそうな気がします。何が起こるかはわかりませんが…。
これからも、今まで通りにバチバチに殴り合いながら生きていきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
なぜ結婚したのか、まとめると……
・自分の面倒臭い部分がすでにバレているので、面倒臭いってバレたらどうしようという不安がない
・斎藤さんになら恩を売られてもいいかなと思うし、迷惑をかけてもいいと思える
・ふたりとも心が童貞で、孤独なモンスター同士気があう
・斎藤さんのダメな部分をもう見ている
・人糞を踏むなどの死ぬほどダサい瞬間を、すでに目撃されている
・結婚するとやりたいことができなくなるんじゃないかと思っていたけれど、斎藤さんなら全部「いいよ。やりな!」って言ってくれそう。川崎とか
・無臭。変な臭いもしなければ、いい匂いもしない。気配がしない。目隠しをされて同じ部屋に入れられても、声を出さない限り気付かないと思う
・お互いに自分の家族が好きで、家族観が近い
・付き合ってる友達が被っているので、そちらからの悪い評判がないし、安心感がある
・バカバカしいものにどこまでお金を出せるかのラインなど、金銭感覚も合っているような気がする
・腕毛を許容してくれる
てなところです。