もうすぐ発狂する
このまま
外に飛び出して
パジャマのままで
行けるところまで逃げるか
全細胞が一旦死んで
入れ替わるくらい
神経を研ぎ澄ませて
叫んでみようか
どうせそんなことしたところで
この頭の張り裂ける感じと
全身の痒みとだるさとむずむずと
なにも、変わらず
心だけ蝕まれていく
わたしのなかで
叫べども
叫べども
叫べども
叫べども
一度頭の歯車が狂ったら
あとは進むのを待つだけ
老いていくとは
そういうことだとは
感覚でわかっている
一旦泳ぐのを止めたら
あとは障害物にぶつかって
粉々になるか、
新たな皮がつくられるまで、
浮遊するだけ
選択はない
待つほかはない
いつくるかは分からない
くるかも分からない
なにかを待つ
手と足が崩れ去って
いくのを眺める