引き渡し時のお金の動きってどうなるの?
そもそも決済って?
本日は決済と引き渡しと残金支払い日ってどう違うの?と聞かれたので、お答えしたいと思います。
原則、同時履行の性質から考えると決済=引き渡し日=残代金支払い日ということになります。
なかには不動産の引き渡しだけを後で行うという約束をする場合もあり、売主と買主が合意すれば現実的には決済後の引き渡しというのが可能になります。ただしこの場合、明け渡されないリスクも存在するので、十分注意の上、進める必要があります。
ただ、やはり登記名義移転と引き渡し、買主からの残金支払いは同時に行うのが一番安全でお互いにとってフェアな方法だと思います。
実際の決済はあっという間に時間が流れ、結構慌ただしくなる場面もあります。
ですので、事前にしっかり振込伝票や出金伝票を準備して記入したり、銀行側に当日の流れを確認したり、売主側の着金はどのような方法で行うのか
①振込伝票で支払いを受けたものとするか
②または口座に着金するまで待つかを確認するのが大事です。
お金はどうなる?
先ほどお客さまから「銀行のローンの入金とマンションの残金の支払いはどういう流れで行われますか?」と質問いただいたので、下記のようにお答えしました。
決済時に売主、買主、それぞれの仲介会社、司法書士で集まり、移転登記に必要な本人確認や書類確認が終わると「実行の合図」が出ます。
そうなると、まずは買主の口座にお金が振り込まれ(ローンの手数料などは引かれた金額が振り込まれる)、そこから予め設定しておいた(振込伝票に記入した)売主の口座にお金が支払われることになるというロジック。
また「手付金はどうなるの?」と聞かれたのですが、今回は満額+諸費用も借入するお客さまですので、決済後に”口座に手付金分のお金が残ることになる”ということも伝えました。
やはりこのお金の動き、初めての不動産購入の方には分かりづらいですよね。
決済時に慌てないように、お客さまにも安心してこの日を迎えてもらえるように事前にお伝えできることや不明点は解消した上で挑みたいですね。
私は”決済”という日がたまらなく好きです。