買付書はラブレター:運命の物件なら猛アタック
こんにちは、不動産屋のえのかなです。
前回は「内見時のチェックポイント」についてお話ししましたが、今回はついに運命の物件に出会った時、どのようにアプローチすれば良いのかをお話しします!
猛アタックが最善の選択
結論から言うと、猛アタックあるのみ!あなたが「これだ!」と思った物件は、他にも最低5人は検討していると考えるべきです。価格、立地、内装が魅力的な物件なら、なおさら競争が激しいでしょう。
購入申込書(買付書)はラブレター
購入の意思を伝える手段が「購入申込書(買付書)」です。内容には、希望価格、手付金の額(通常は物件価格の5%)、融資の有無、契約希望日、引き渡し希望日などが含まれます。
ここで重要なのは、金額交渉をする際に、事前に仲介業者を通じて売主の意向を確認しておくことです。手付金の金額や契約締結日・引き渡し日も、売主の希望を事前にリサーチすることで、成約の確率がぐんと高まります。
売主・買主の立場として強い弱いはありませんが、やはり売買取引でも人間関係でも気に入られることが非常に大事です。
ですので、相手が気に入る条件を事前に聞き出すことにより、成約の確率を上げる努力はプロの私たちが大事にしているスキルの1つでもあります。
本気で購入したいときだけに
とりあえずの気持ちで申込書を出すのは危険です。もし、100%の決断ができていない場合は、一晩考えてみてください。弊社では、決心が固まった時点で、いつでもご自宅に伺いますし、記入した申込書を送ってもらうことにしています。
他者との差をつける工夫
購入申込書と一緒に出すと良いのがローンの事前審査通知書です。弊社では数年前から購入申込書とローンの事前審査通知書はセットで提出するようにしています。いくら欲しいと言っても、財布にお金がない人には売ってくれない世の中です。ですので、資金準備ができていることをアピールすることで、信頼性が高まります。
仲介さんは常日頃から商談のブレイクを経験していますので、1%でも確率の高い取引相手と商談したいと願っています。特にちょっと安くしてほしい等の要望がある場合、真剣に折衝するためにも「お金の準備もできている」というアピールが非常に有効になるのです。
仲介業者からのアピールも活用
弊社では、申込書に加えて送付状やメールで買主のアピールポイントを強調します。例えば、上場企業に勤務している方の場合、「勤務先名、勤務年数(3年以上の場合)、年収」などの情報を、買主の許可を得た上で伝えることもあります。
特に人気物件では、同時に複数の買付が入ることも珍しくなく、現金購入者が現れることもあります。このような場合、価格や条件で差がつけられない場合は、「人となり」で勝負です。
先日、弊社のお客様が現金購入者と競合してしまい、一時は諦めかけましたが、素晴らしい経歴を売主側にアピールし、条件面でも売主に有利になる提案をした結果、奇跡的に弊社のお客様が選ばれました。
あとは信頼できる仲介さんに交渉は任せて、良い結果を待ちましょう。