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こんにちは、kanakenです。

■冒頭

本日のテーマはこちら。
「サイレントお祈りの是非」

人事としては、立場上どうしても面接という場が”普通”になってしまっているのですが、応募者(受ける側)の立場から言えば、”普通ではない”でしょう。

慣れない緊張や先々の不安もあるでしょうし、落ち着いてと言われても、なかなか普段の姿が見せづらいと思いますが、就活・転職活動に取り組む方にとって、良い結果が出ることを願います。

そのような中、応募者側として困るであろう、”サイレントお祈り”が今回のテーマです。

■お祈りメールとは何か

まず"お祈りメール"とは何か。

困ったときのWikiを見ると、以下のような記載がありました。


祈りメール(おいのりメール、御祈りメール)とは、日本の就職活動における用語の一つで、企業からの不採用通知の俗称である。祈りメール、祈られメール、お祈りレターとも呼ばれるなど、表記には幅が見られる。基本的には電子メールを利用した不採用通知として定義される。
 
これらを転じて、就職活動において「お祈り」「祈られる」「お祈りされる」といった表現が不採用そのものを意味する隠語として用いられる場合がある。
※Wikiページより引用

不合格通知の隠語として学生の皆さんが使っている言葉、ということですね。(私が就活していた2006年新卒の時は、なかったように記憶しています。)

つまり「”サイレント”お祈り」ということは、不採用であった場合に一切連絡が来ないことを意味します。

Wikiには、以下のように記載してもありました。

"「通過者のみに連絡する」と事前に通達があった場合は「サイレントお祈り」には該当しないとする見解と、事前に通達があったとしても「サイレントお祈り」に該当するという見解がある。"
 
"不採用時に連絡をしない行為そのものに対して法的問題は無いとされている。企業側が「サイレントお祈り」を行う理由として、人事担当者の手間を省くため、人事担当者の過剰負担、選考結果の通知期限を曖昧にすることによって選考辞退者が出た場合の予備人員を残しておくため、誤った相手に不採用通知を送ることを防ぐためなどが報じられている。"
※Wikiページより引用

皆さん、これはどう思いますでしょうか。


■シンプルに相手に無礼なことはするべきではない

人事の立場として率直に思ったのは、細かい事情はさておき、やっぱり学生の皆さんに対して"無礼な行為"だと思いました。

確かに新卒採用は、採用計画人数に対して接触する総人数の比率が圧倒的に多いので、個別に丁寧に対応するのはめちゃくちゃ大変だったりします。

先々の辞退者を想定し、候補者をキープするために、”とりあえず、何も連絡をしないでおきたい”という気持ちも、やっている側としては分からないわけでもありません。

でも、シンプルに考えると、

「おはよう」と言ったら、「おはよう」と返す。
「ありがとう」と言ったら、「こちらこそ」と返す。
「手紙・告白(応募)」をしてもらったら、「返事(合否)」を出す。

ですよね。

相手を想った行動を心がけたいところです。


■あれ?と思ったら、人事に連絡してください

今後、実際に「サイレントかな?」と思われる事象が発生した場合、単なる対応漏れやミスというケースもあり得ます。(白状すると、自分もやってしまったことはあります。ほんと、ゴメンナサイ…)

連絡がこないからといって、一様に「サイレントだ!」とはすぐに判断せず、企業側に遠慮なく確認していただければと思います。

実は、他の応募者との比較検討のため、率直に結果判断に時間がかかっている場合も結構あります。

新卒採用の場合は”年1回の採用サイクル”のため、大量の応募者から絞り込んでいく過程にて、1つ1つの選考プロセスを時間をかけて行うようなケースも多いはずです。(中途採用であまりにも遅いのは論外ですが)

まぁ、事情があったとしても、悪気はなかったとしても、何も連絡しないという行為によって"会社への信頼が失われる”わけですから、見通しは伝えるべきでしょう。

私も一採用担当として、偉そうに人に言う前に、自分自身も肝に銘じたいと思います。


■因果応報(サイレント辞退はやめて!!)

なお、忘れてはいけませんが、学生側が説明会や面接などを無断キャンセルするのも一緒ですからね!

全国の人事を代表しますけど、新卒の無断キャンセル率は、半端ないです。会社説明会は10人予約があっても5~6人しかこないのはざらです。

1対1の面接の約束なのに、ブッチされることもあります。もう悲しいですよ、ほんと。

ブッチの場合、以下のnoteでも書きましたが、だいたいその後、”音信不通”です。

「寝坊した」、「予定忘れてた」でもなんでもいいので、連絡してくれる人のほうが100倍ましです。

因果応報、一事が万事。お互いに気をつけましょう。

■学生と会社は対等な関係

私は学生の皆さんと”対等”でありたいと、本気で思っています。

その想いを行動で示すためにも、何らかの結果連絡をするのは当然のこととして、お会いした方にはできる限り、思ったことは面接の場やメールにて「合否に関わらず、率直にフィードバックする」ということを可能な限り行っています。

相手が貴重な時間を割いて、わざわざ自社に応募してくれた以上、仮に不合格の判断になってしまったとしても、何らかの”気づき”があって良かったと思ってもらいたいです。

合格不合格、入社するしないに関係なく、1つひとつの出会いを大切にしていきたいと思います。

1人でも多くの方が、笑顔で働くことを楽しめる世の中を創っていくべく、発信してまいります!!サポートよろしくお願いいたします。