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応募書類(ES)の一言一句まで見てません

こんにちは、kanakenです。

■冒頭

本日のテーマはこちら。
「応募書類の一言一句まで見てません」

私個人の話になりますが、これまで中途採用市場に10年以上、携わってきました。noteで新卒採用について偉そうに語っていますが、実のところ、相対的に実務経験自体はさほど長くはありません。
 
しかし、"中途採用と比較した上で見えてくる新卒採用"について、私なりに言えることがあると思っています。本日はその中でも「応募書類の扱い方」に触れたいと思います。

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■応募書類は、その全てを”一気”には見ない

まず結論としては、新卒採用では"応募書類は面接前にほとんど事前に見ない"です。(あくまで中途採用との相対的な話として。)

中途採用は、逆に"応募書類が全て"といっても過言ではありません。
(未経験採用、第二新卒採用は除く)
 
中途採用での応募書類には、”これまでの社会人としての実務経験やキャリアの流れ、ご本人が考える強み、今後のキャリアのご希望”などが書いてあり、きちんと読み込んでいけば、だいたいのことが応募書類だけで分かります。

また、”書類全体を端的にまとめられているか、相手に読みやすい文章になっているか”など、書類そのものからビジネスパーソンとしての力を幅広く想像することもできます。
 
もちろん、最終的にはお会いしてみなければ分からないこともありますが、応募書類には判断要素がたくさん詰まっている。つまり、中途採用において、応募書類は「選考」をするためにあるわけです。

一方、新卒採用では、応募書類を出してもらう目的や意図は「選考」だけではありません。
 

■応募書類はどのタイミングで使うのか?

別のnote「ES(エントリーシート)文字数制限の本当の意味とは?」でも触れました。

応募書類というものは、中身の品質だけではなく、「出す or 出さない」の本気度をチェックする目的を持たせることもあるわけです。

また、仮に応募書類だけで「選考」をしようと思っても、新卒採用の場合、難しいという側面もあります。

・学んできた学問(学歴)、保有資格、経験したアルバイトなどの経験、知識
・その他の出身、性別、過去の学歴、自己PRや志望動機欄など、書類に書かれている内容
・書類全体の見やすさ、余白の使い方、字の丁寧さ(手書きの場合)

上記のデータを応募書類から読み取ることはできますが、この情報だけで合否判断することは難しいわけです。

そのため、応募書類は事前にはほとんど見ず、実際に面接で口頭で伺うこととセットで総合的に判断するようにしています。

事前に見るのは、「●●さんの面接では、何を掘り下げて聞こうかな?」というヒントを得る目的で、ざっと目を通しているくらいでしょうか。

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応募書類から見える情報だけではなく、会って話してみなければ分からない"人間性や伸びしろ"を見たい。そのように考えています。

人員リソースの都合上、ピーク時は書類選考をせざるを得ないタイミングもあるのですが、基本的にはできる限り、”1人ひとりと対面で向き合ってから判断すること”を大事にしています。

応募する会社によってスタンスは異なるので一概に正解は言えませんが、私は、応募書類は”面接の中で会話を拡げるためのフック”だと考えます。

大手企業様だと、どうしても応募が殺到する関係上、書類選考で足切りといったケースや最初は集団面接スタイルといったケースも多いので、そこが悩ましいところですが、できる限り書類(文章)だけに頼らず、実際の面接の場で”あなたらしさ”を伝えてまいりましょう。

1つの参考になればと思います。

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