【主要顧客の6割がSNS経由で購入!!】米アイウェア企業・ワービーパーカーのInstagram運用戦略考察
I.はじめに
こんにちは、株式会社LocalSquareの金川です。
弊社はFacebook、Instagram、TwitterなどのSNSマーケティングを行っており、様々な業種の企業様の公式アカウント運用をお手伝いしています。
SNS運用でお悩みの皆さまに少しでも役に立つ情報だと感じていただければ幸いです!
今回はアメリカNY発のアイウェアブランド「Warby Parker」のInstagram運用戦略を考察してみました。
僕がこの企業アカウントを分析したいと思った理由が
「Warby Parker (ワービーパーカー) 」は、
Fast Companyというアメリカのメディアが発表する「世界で最もイノベーティブな50社」に選ばれ、創業数年でAppleやGoogleを抑えて1位の評価を得ておりとにかく勢いがスゴイということ!(笑)
そして、公表している下記の経営戦略からもわかるようにSNSを基軸に考えたブランド戦略を駆使しているところです。
・最高のプロモーションは口コミ
・新規顧客の半分は口コミによって呼び
込まれている
・40歳未満の顧客のうち60%がSNSを参
考にして購入
・カスタマーサポートの満足度が高い
Warby Parkerは1年半で5万本のメガネをネットだけで販売しました。彼らは独自に製造したメガネを彼らのサイトのみで販売しています。価格は95ドル。(米国でデザインの良いメガネを買おうとしたら、300ドルはゆうにすることからかなり安価なのがわかります)
また、創業10年未満で年商約140億円という数字を叩き出しています。
ワービーパーカーはどのようにSNSを軸にして口コミを増やし、競合ひしめく米国で一気に成長出来たのか。
僕が個人的にこれは参考になる!と思ったポイントを解説していきます。
1.ファンコミュニケーションを軸においたオリジナルハッシュタグ
オリジナルハッシュタグの活用がとても勉強になります。
上記の写真からもわかるように当社のオリジナルハッシュタグ#warbyhometryonは2万4千件以上の口コミがあります。
このハッシュタグは簡単に和訳すると「家で試着するワービー」って意味ですね。
文字通りワービーパーカーにはお試しで5本のアイウェアを無料で自家に郵送してくれるサービスがあります。
そこでどのアイウエアが一番自分に似合ってる
か迷ってしまったら、ハッシュタグ#WarbyHomeTryOn を付けてSNSに投稿すると本社から直接アドバイスが貰えるのです。
利用者は、上記ハッシュタグをつけて試着姿をセルフィーして数枚SNSでアップしています。
それに対して「#3 is our favorite -but they all look great!」と反応しているのが上記写真のコメント欄を見れば分かります。
試着サービスとオリジナルハッシュタグを絡めてPRとファンコミュニケーションを両立させている点がとても素晴らしいです。
ここからこのハッシュタグをつけているユーザーはほぼ購入検討段階の濃い見込顧客であることがわかります。
約2万5千件の投稿件数を誇るのを考えてもここからとてつもない数の購入が起きてそうですね(笑)
2.ハイライト/ストーリーズでアプリ機能を紹介
ワービーパーカーは自社で開発したアプリを積極的に使っています。その中でも画期的機能だと思うのが「Virtual Try-On」です。
スマホをかざして自分を写せば商品をバーチャルで体感できるというものです。
結構クオリティ高くてまるで本当に付けているかのようです(笑)
店頭に行かずともここまで試着イメージが見れるとなると便利極まりないですね。
通常のアイウェア企業からは生まれない創業から実店舗を持たずオンライン販売に特化しているスタートアップだからこそ可能な発想で素晴らしいです。
3.IGTVの活用
2018年6月20日に発表されたIGTVは、動画制作者が長尺動画を配信できる、インスタグラム上の新しい機能です。
これまで、インスタグラムでは最大60秒、インスタグラムストーリーでは最大15秒の動画しかアップロードできなかったが、IGTVでは最大60分もの動画を投稿できるのが特徴です。
ワービーパーカーでは、主に濃いファン向けのコンテンツとして活用されています。
ここでは定期的に社員の紹介、商品ストーリーを語るなど開発者サイドの密なコンテンツや、製品ファンへのインタビュー動画などを配信しています。
IGTVはまだまだ国内企業アカウントではあまり積極的に使われていない印象ですが、フィード投稿やストーリーズなどの機能では伝えきれない深いコンテンツを発信できる点においては優れています。
II.考察まとめ
以上からわかるのはワービーパーカーにとっての
Instagramはユーザーとの接点を積極的に持ち続け口コミを増やすための媒体であり、メインのアプリへの流入を最大化するための窓口として最大活用しているという事です。
特に、オリジナルハッシュタグを付けたユーザーには必ずコミュニケーションを取るというある種のカスタマーサポートを包含した使い方がとても参考になります。
ユーザーにとってもここまで自分と向き合ってくれるんだという感情が働き、思わず製品ファンになってしまう理由も分かります。
III.おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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