秘密基地春休みエピソード2

今怒ってるaに何を言っても無理だなと思ったので、放っておくことにした。「まぁここに座って待っておくね!」スーパーの角の花壇に腰掛けぼうっとする。チラチラと彼らの同行を見守る。遠くに行ってしまうのではないか。見失ったら走って探そう。とりあえず今は信じて待ってみた。5分ほど経つとこちらに戻り、無言で秘密基地の方向へと歩き始めた。「帰るの?」というと無言で頷く。よしよし。「それにしても二人の仲の良さは、格別やね!b君、a君を一人にさせないとずっと一緒にいてくれたね。優しいなぁー」なんて話しながらブラブラと歩いた。
近くの公園までたどり着いたとき、その足が止まった。
「やっぱりイヤや。アイツラと会いたくない!!」
bが言い出した。
「まぁ今日は桜の木の下でご飯食べようと思うから、みんな呼んでくる!ここで待ってて!」
そう言って二人を公園に置いて秘密基地に戻った。「みんなで外に行くよー」私が言うと家に残っていた6人とアルバイトの女の子が出てきた。公園に向かうと二人はまた公園から外に出ようとした。
「しょうもなさそうや。」
出ていく二人を次はアルバイトの女の子に頼んだ。

古今東西、男子には若い女子!!?
公園につれて帰ってきてくれた。
でも、みんなには合流しようとしない。
「よし、みんなでお弁当たべよっ!」先に食べ始めた。
二人ははなれたところでブラブラしている。
私はご飯を食べる双子にこう言った。
「ねぇ。c君、d君。二人を連れてくるから仲直りしてくれない?ごめんなって言ってー!お願いっ!!」
「え~俺ら悪くないしー」
「うん。わかってる!!でもみんなでお昼食べたやん?だからお願い!仲直りしてっ🙏」
「もぅー仕方ないなぁー。わかったよー」

おばちゃんのお願いも効く(笑)

「二人が謝りたいって言ってるから来てくれる?」
怒りの収まらないa.b二人に言った。「嫌やし!」と言いながらついてきた。

双子cが、「はいはーい。ごめんなさ~い。」dは「cは悪くないし。」
おいおーい😭
おばちゃんのお願いは儚く消えた。

a.bは怒りから石を手に持って投げるフリをする。

「投げるんですかー?投げてみろー。」挑発する双子。そして手には木の棒。

でも、aは投げずにまた違う方向へと走っていく。続いていくb。

あぁ。仲直り作戦失敗。。。
うなだれる私。

その時別の子供eが二人の方へと走っていった。

走っていくeの背中を見ながら、あっ!これは子供に任せてみよう。
「みんな~見て!eがa.bをなだめにいったで!自分関係ないのに、誰にも頼まれてないのに、走っていくってすごくない?」

そういうと、違う子fも行きだした。「俺もっ!」gも行く。
hだけは、美味しいなぁ~と言いながらもぐもぐとお弁当を食べている。

そして、みんながaとbのところに行って「今あそこにいる」などと私のところに来て様子を報告してくれる。

トランシーバーを持っているフリをして、「偵察隊!そちらどんな様子ですか?どうぞ。」などと私も遊んだが、今の子はトランシーバーわからないかもしれないと今気付いた。(笑)

そうするうちに初めに走っていったeがこう言った。
「あかん。僕ではなんともできないから、カナカナさん来て!」

呼ばれたら行くしかない。

私が再度a.bの方へ。
さて。次はどうするかなぁ~なんて考えながら。

続く


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