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【教室運営】生徒も我が子も「先に褒める!」のススメ

私は、自分の英語教室での出来事を
あまりnoteに書いてこなかった。

私のnoteを読んでくれている保護者さんもいるし、そうでなくとも個人が特定されるようなことは書きたくないと思っていたら、意外と書けないものなのだ。

でも今回、ちょっとうまくいったことがあったので、これは子育てにも応用できるぞ!と思い、今日はどうしても共有したい。

ぜひ親子関係に悩んでいるお父さんお母さんがいたら、なんなら部下との関係に悩んでいる人、誰かを指導する立場にある人なんかにも、読んでもらえたら嬉しいなーと思う。


私の英語教室の生徒で、小学生の男の子がいた。
まぁ、なにせ、いう事を聞かない。

教科書を出さない。
鉛筆も出さない。
課題はやらない。
リピートしない。
教室中を歩き回る。
大きい声で騒ぐ。

多分発達に特性があるわけではなく、いわゆるTHE小学生男子。それも、昭和のやんちゃなタイプだ。

何せいう事を聞かないので、私もお母さんに何度か相談したが、それでも一時的に改善してもすぐに元に戻る。いつも私は授業後へとへとになり困っていた。

どうしたら私のいう事を聞いてくれるのか。
せめて、他の生徒さんの迷惑にならないようにしたいし、何より彼の英語力を伸ばしたい。

私は困っていた。
ついに我が教室も、学級崩壊寸前か?と思った。

しかしある時、今まで解けなかった問題を、彼が一人でサラリと解いた日があった。

いつもは怒ってばかりいて、私もそんな些細な変化を見逃していたかもしれない。でもその時はそれに気づいた。

「あれ、この問題前は解けなかったよね?これ自力で解いたの?」

「え?うん。」

「すごいじゃん!成長してるじゃん!!」

その時の彼の顔を忘れない。

それはお手本みたいな、ドヤ顔だった。
音が聞こえてきそうなくらい「ニヤッ」と笑った。

そしてその時、気づいたのだ。

あれ、私、
いつからこの子のこと、褒めてなかったっけ?

毎週、毎週、怒っていた。
いや、私も怒りたくはないんだけどさ。
それでも、目立つ行動に怒るしかなかった。

でも、ふと思った。
モチベーションを上げるには褒めるしかない。
それは知ってる。
十分すぎるくらい知ってる。
でも、実践出来てなかった。

褒めよう。まず褒めよう。

「今日はリピートできたね!」
「宿題ちゃんと出して、頑張ってるよね」
「習い事忙しいのに毎週教室に来てえらいね!」

当たり前のことでもいい。
褒めて、認めるのだ。

その子の表情は、だんだん変わっていった。

味をしめた私は、
さらに高度なテクニックに出た。

「先に褒める」のだ。


「あれ、今日はなんかいつもより落ち着いて授業受けれてるんじゃない?」
「今日はいい調子だぞ!!いいぞ、いいぞ!」

本当にいつもより調子がいいかどうかは、
実は、定かではない。
正直、いつもと同じ様子の時もある。

しかし、先に褒める!
きっと褒めてるうちにいい調子になるだろう。

ニワトリが先か、卵が先か。
良いから褒めるのではなく、褒めたら良くなることだってあるのではないだろうか?そう思い、褒め続けた。

なんとこれが、彼には効果てきめんだった。

「先に褒める」をやった日は、いつもよりも積極的に授業を受けてくれた。本当に調子が良くなった。

そんなことが続いて、彼はだんだん真面目に授業を受けられるようになってきた。少なくとも、私が授業後にヘトヘトになることは減ったし、なんなら「先に褒める」を意識しなくても、本当に褒めるべきところが増えてきた。

ここで私はダメ押しにでた。
ちゃんと真面目に出来た時は、すかさずお母さんに伝えるのだ。

「今日〇〇くん、とてもがんばってましたよ!」
「今までできなかった〇〇が出来るようになりました!」

本当にがんばった日は、本人の前でお母さんに伝える。これは効いた。めちゃくちゃ効いた。

今では、彼も、
自主的に家庭学習をしてくるまでになった。


褒めることの効果は大きい。

大人だって褒められたらうれしい。
ましてや子どもにとって「褒められるかどうか」は本当に重要な問題なんだと思う。親や先生からの言葉なら、なおさら。

「褒めることろがない」と思うかもしれない。

わかる。
私も我が子にイライラしている時、褒めろと言われても「褒められるようなことをまずしてくれ!!」と思う時もある。

それなら、「先に褒める」をオススメする。
まずは当たり前のことからでいい。

「毎日学校に行ってがんばってるね」
「お手伝いしてくれるなんて、偉いじゃん」

大人は考える。

「ちゃんと出来てないのに褒められたら、子どもはそこで満足してしまって、向上心が育たないのでは?」

それが、どっこい、そうでもない。
褒められた子は、もっとがんばる。
だって、もっと褒められたいもん。

我が子のここがエライ!と思ったポイントにふと気づく瞬間があったら、どんどん褒めてあげよう。出来るだけすぐに、そして具体的に。

「毎日時間通りに起きれてるの、気づいてたよ」
「最近は言われる前に宿題終われているね」

「褒める」ためには、「観察」が必要だ。
しっかりと子どもを観察し、変化に気づこう。

・・・とか言って、そんなことみんなわかってるんだけど、ま、こちらも忙しいんだよね。そんな心穏やかに、子どもの様子を観察して、変化に気づいて、感動してすぐに駆け寄り、膝を折って同じ目線で微笑みながら優しく褒める・・・、なんて、そんな絵にかいたような良母には残念ながらなれてないのが現実で。このバタバタの日常で悠長にやってらんないわよね。

でも、それで子どももご機嫌に過ごしてくれると、こちらにも余裕が出来るってなもんで。
ま、騙されたと思ってやってみて!

「褒める」と同義語は「感謝」でもあるから。

「〇〇してくれて、ありがとう!」
「〇〇やってくれて、嬉しい!」

きっとお子さんの表情が変わってくると思う。
そんな日はいつもよりお手伝いしてくれると思う。その日だけは兄弟に優しくしてくれると思う。そしたらこちらも、前より心穏やかにいられるはず。

ぜひ、「先に褒める」やってみてください!


きっと、現状を打破する一手になるかも。






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