赤井葵
短編小説を基本無料で。 不思議な話、怖い話、気持ち悪い話が主です。爽やかでハッピーな話は少ないです。
哲学者でもないのに、なんか悶々と考えることがあるので、何もせずに頭の中で繰り返すよりも字に起こして手を動かして記録するのも一興じゃないかと。そしてそれが小説のネタになるかもしれないじゃないかと思うわけだがどうだろう。とりあえずは、私の脳みそをほじくり回す雑誌
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目の前の男は、必死に自身の手で紙を掴んでは口へ運ぶのを繰り返している。口に紙が入るたびに機械音が響き、紙が取り込まれていく。 「やっぱり無地に限るよ。シンプルでさっぱりしていて美味しい」 「そうか」
歯車の塔が目の前に聳え立っている。 カチッカチッカチ、と小刻みに気持ちのいい音を奏でて。 俺はこの音が好きだ。 「やあ、0。こんなところで何してるんだ? 塔なんて見ても何も出ないぞ?」 「89……。そんなことは分かりきってるよ。でも、この音が好きなんだ」 「ほんとよく飽きないな。俺だったらすぐに眠っちまう」 ここは俺が作った歯車の街。 塔はその中でも心臓と呼べる。 脈打つように塔は動いている。 これで安心して今日も1日過ごせそうだ。 ギー……、ガタンッ。ギー
観客はいない。それでもギターは音を奏でる。 周りのリズムに合わせて死の音符を広げる。 ドラムは爆弾 ベースは銃弾 キーボードは焼き焦がれる鉄と木材の音 それに乗る歌声は 悲鳴 友達もいない。家族もいない。 何もいない場所で奏でるギタリスト。 __演奏が終わる。 パチパチと小さな拍手が鳴る。 ----後書き---- 会社携帯を忘れた腹いせで、なんか短編小説をと。 THE ALFEEの「戦場のギタリスト」をオマージュしてささっと書いた。 皆さんの頭
・法律を守ってない人は人権なし ・お金という概念なし
石造りの建物。 その屋上に居た。 雨が降っているから、辛うじて屋根のある場所で立っている。 屋根の上の部分は草花が茂っており、その間から溜まった雨水が落ちてくる。細い川のように。 突然その川が赤く染まり、赤ん坊が落ちてきた。 間一髪で側に居たお兄さんが抱きかかえて難を逃れる。 場は騒然。
周りに川。 噴水がたくさんあって水飛沫が涼しい。 大きな木があるけど、木材で製造されたカラクリの樹。
よくこういう話題が上がって、人間って有意義だなぁって思ってますが、もちろんいじめられる側が悪いなんて思いませんし、思いたくもありません。 でもふと思いました。 ただただ綺麗事を並べているだけなのかもしれないと。 なので、軽くですが虐められていた私が加害者側の立場になって考えていこうと思います。なぜ虐められていたのか、私にも何かあったのではないか。 そして、あくまでいじめを助長しているわけではないです。また、私の考えであって、本当に加害者がそう思っているかは分かりません。
仕事場で私の立場が謎。 色々な部門の手伝いをしている。 「何でも屋」って聞こえはいいけど、 「器用貧乏」とも言える。
今回の創作大賞でめっちゃ出し切ってる。 高校生の頃からずっと描きたかった世界観をやっと書けた。 短編ってどんどん書けるから面白い。
幽霊がいる。 もう何だかそれはわかっていた。 建て付けが悪いわけでも、風が吹いているわけでもないのに扉を閉めてもいつの間にか開いてるし、真夜中に寝ていると、大音量でテレビが点くし、照明がいきなりチカチカと点滅するし、窓に誰かがいるわけでもないのにコンコンと音がする。 その度に無視して来たが、とうとう、幽霊の姿が見えるまでになった。ここまでくると怖いとかよりも迷惑。 そもそも不法侵入だし、見えないからって何をしてもいいわけではない。生前はここに住んでたのかもしれないが
「お金ってなんだい?」 目の前のカウンター越しの男は不思議そうに見つめる。 それはそうだ。この世界ではお金なんて概念はないのだから。 「まあ、そうだね。僕の生きている世界ではそのお金で物と交換できるんだ。お金は働けば貰えるんだよ」 「ふぅん、それが仕事っていうものなんだね。じゃあ、こういう食べ物とか生活用品は仕事をしなければ貰えないのと同じことだよね」 「そういう感じかな」 「じゃあ、仕事を一回すればお金をたくさん貰えるの?」 「人によって、仕事によって違うんだ」 「
水溜まりに入った。 バシャンッと音を立てて波が立つ。 鏡のように映っていたビルや木々、空が揺れ動く。 水溜まりに入る。 吸い込まれるように地面の中へ。 水溜まりの中は音もない。 動くこともできないし、周囲も動かない。 いや、でも揺れ動いている。縦に横に。波打つように車や電信柱、建物と空が。 でも時が止まっているかのように静かで。水の中にいるようだ。
大人は苦手だ。 有機物と無機物で分けるし、「子供だから」って制限してくる。そのくせ「大人の事情」といって隠し事をする。 世界に呑まれて自分を見失って生きている。素直に実直に生きれなくなっている。 「なんで僕と遊んでくれるの?」 「君が遊びたいって言って来たでしょ」 やっぱり大人は苦手だ。
子供が苦手だ。 虫を取ってくるし、暇な時間を楽しめずにすぐにグズるし、周囲のことを考えない。 一緒に遊ぶと必ずふざける。ドッヂボールやスポーツ等、ゲームで負けると不貞腐れる。 「何で私と遊ぶの?」 「子供扱いしないから!」 突拍子のない事を言って大人を惑わす。 やっぱり子供は苦手だ。 #創作大賞2024
いつも書きたくて書きたくて、でもオチが見つからない!だから書かない!ってなってるんだけど、書きゃあなんか生まれるんだよね。 タイトルは分かりやすく単調だけど。 ずっと書きたいと思ってたの。サイコパスと泥棒。なんか路線をどっちにするかよね。そしてやっぱり私の癖に転ぶ。
壁は白く、光は人工ではない。吹き抜けの2階から、天窓のガラスを突き破って日光が降り注ぐ。辺りは木で生い茂っているため、木漏れ日が綺麗な白を浮き彫りにし、綺麗な黒い影を揺らしている。 光が自然だけのせいか、やはりどこか暗めではある。ただ、この豪奢な家にはこれで十分すぎるほどだった。 壁には独特の、猟奇的な絵画がかけられ、テレビは映画を観るに最適なほど大きな画面。それを囲むようにして白いソファがコの字に鎮座している。その真ん中にはどっしりと構えた木の机。その下には何の模様か