勇気の伝播力
勇気のアクセラレーター金井津美です。今回は読書会のことではなく、個人的にとても勇気づけられた体験があったので、それについて書きます。
私は現在、国家資格キャリアコンサルタントの更新講習に、年に数回、講師として登壇しています。おそらく現在のところ厚生労働大臣に認定されたアドラー心理学の講座としてはオンリーワン。うれしいことに毎回満席となっています。
講座の内容はいたって「真面目」です。国の認可の元で、国家資格保有者にむけて発信するのですから、大きな責任が伴います。テストやレポートで評価もしないと単位が発行できません。
でも真面目一本だとつまらないので、6時間の中で受講者さんたちが飽きたり退屈しないように、私も懸命に工夫を凝らしながら皆さんと向き合っています。特にアドラー心理学の「勇気」を伝えることには一層の熱をこめているつもりです。もしかしたら暑苦しすぎるかもしれないなぁと思いながらも・・・。
その講座の出席者の方のレポートを評価しているときに、レポート外に書かれたメッセージを発見しました。(個人の特定にならぬようアレンジしています)
私は今年●●歳(超ベテランのご年齢)の区切りを仕事の辞め時と考えていました。でもその前に流行りのアドラー心理学ってどんなものだろうと興味があり、軽い気持ちで受講しました(失礼しました)。でも金井講師の熱い思いに引き込まれ、これは今の仕事に活かせるのではないかと次々と考えながら、あっという間の6時間を過ごしてしまいました。終わった後に、あともう一年だけ、このアドラー心理学をもっと学んで活用してみたいと思うようになりました。この一年を自分の●●年(これまたベテラン)の総仕上げにしたいと思えました。金井先生が勇気のエバンジェリストとしてこれからも活躍されることを祈念します。
たった一度、講座で6時間をともにしただけのご縁。人生の大先輩、そしてキャリアコンサルタントの大先輩からの、思いもかけない素敵なメッセージに目頭が熱くなり、しばらく講師コメントが書けずにいました。
一人でも多くの方々に勇気の心理学(アドラー心理学)をお伝えしたい。そのためキャリアコンサルタント仲間の手を借りたい。仲間たちに役立つ講座を作りたい。そこから勇気が伝播すれば嬉しい。その思いをほとばしらせながらこの講座を作りました。
講座を世に出すまでは大変でした。企画から認可まで約1年かかりました。準備する資料は大量で、何度となく認可の手前で訂正を命じられ、途中で心折れそうにもなりました。でも信念をもって努力して良かった。心からそう思えました。この時の協力者の方にも感謝しています。
それで結局、何を感じたか。それは自分自身が人さまから勇気を頂戴した、ということなのです。そのあたたかさ、そしてありがたさ。それをかみしめています。そう、勇気の伝播力とでも言うのでしょうか。誰かの勇気が私の勇気になり、私の勇気が誰かの勇気になる。”Pay it forward”を体感できた喜び。その大先輩にはもうお会いする機会はないかもしれないけれど、この一期一会に感謝したいです。
毎回、アンケートやレポートを通じてたくさんのコメントをいただきます。時には厳しいお言葉もありますが、それは改善のヒントですし、どれもこれも私にとっては宝です。
かつてアドラー心理学に出会った自分がそうであったように、これから出会う方々にこの心理学が少しでも何か意味のあるもの、役に立つものとなるように誠意をもって活動に取り組んでいきたいと、あらためて真面目に思った今日の私です。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
こちらが私の登壇する更新講習です。キャリアコンサルタントのみなさま、「ピン」ときたらぜひご参加を!お会いできることを楽しみにしています。
https://www.tfcc.jp/renewal/cd20.html
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