ハロプロコラム⑦「OGの沼」
ハロプロのメンバーは、グループと同時にハロプロ自体を卒業することがほとんどである。そして、卒業後も芸能活動を続ける場合、他事務所に移る場合もあるが、ハロプロのメンバーが所属するアップフロントのグループ会社で活動を続けることが多くある。
ハロプロを卒業してソロアーティストとなり、音楽活動を続けていくメンバーが年々増えている。今年4月には元カントリー・ガールズ、Juice=Juiceメンバーであった稲場愛香と元カントリー・ガールズの小関舞が1週違いでソロデビューを果たした。
ハロプロOGで現在ソロデビューしているアーティストは、鈴木愛理、宮本佳林、小片リサ、佐藤優樹など近年増えている。ハロプロOGメンバーを中心とした「M-line club」というものがあり、そのメンバーでコンサートも行なっている。
ハロプロOGのソロデビューが増えると、「ハロプロを卒業した人は誰でもソロデビューが出来るのか?」という意見が出てくるかもしれない。でも私は、そのような意見には「はい、そうです!」と自信を持って言いたい。
これはどういうことかと言うと、ハロプロで歌やダンスに加え、様々なことを学んで卒業した人は、卒業時点でもれなくソロでもやっていけるだけのスキルを身に付けているということである。
勿論、卒業してソロになったからといって、必ずソロでCDデビューしないといけないわけではない。お芝居など別の道で活躍している人も少なくない。
面白いことに、ハロプロにいた時は個性はあるものの、みんな"アイドル"として活動していたため、どうしても歌って踊るという同じ枠の中で同じように見えていた部分が大きい。
しかし、ソロデビューしてみると、それぞれの個性が大きく出て来て、1人ひとり異なるアーティストとして存在していることを実感する。
例を挙げると、稲場愛香は得意なダンスを自身のパフォーマンスとして重きを置いている。リリースイベント等では珍しく、歌唱せずにダンスだけで一曲パフォーマンスすることもある。
小関舞は自身のスタイルの良さを存分に活かした魅力的なダンスをしたり、父竜也との個性的なトークを交えた笑いの溢れるライブやイベントを行っている。タピオカやガチャガチャと言った自身の好きなものを通してファンとの交流も深めている。基本的に特典会では手に何も持たない状態で参加しないといけないが、小関舞の場合のみタピオカを持ったままの参加が認められている。(本来はダメです。首から下げるドリンクホルダー等をご用意ください。)
他には、歌とダンスの技術を上げ、ブログやSNSの毎日更新も欠かさず、ソロアイドルとして段違いな姿を見せる宮本佳林。自身の歌唱に重きを置いて、作詞をしたりバラード曲に多く挑戦する小片リサなど。同じハロプロ出身と言ってもソロになって何に重きを置き、どのような活動スタイルにしていくかは1人ひとりまるで違う。
推しのいるグループのメンバーなら、推しでなくても必然的にパフォーマンス等は目に入ってくるが、ソロになってしまうとあまり目に入ることは無くなってしまう。
ぜひ、ハロプロの現役メンバーを推している方々にもOGメンバーの今を見てほしいと思う。そこには、ソロになって、グループの時とは違う努力をしているメンバーが見られるから。10年前くらいにはほとんどいなかったソロで活動するOGメンバー。新しい活躍の形をぜひその目で確かめてほしい。
奏歩
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