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人間的な生き方
この先、思想がどれだけ洗練され、技術が発展し、様々な問題が解決されていっても、決して解決されないことがある。
それはこの世界が存在しているということ。無ではなく有であるということは、その内に生きるしかない人間には理解することのできない謎として、永遠に神秘であり続ける。
つまるところ、人間のあらゆる社会はこの神秘な謎を土台として、あるいはそれに包みこまれながら、成り立っているのだ。
この神秘に気付けることが人間の特権であるとしたら、人間的な暮らしとは、この世界があることの神秘を感じつつ生きることではないだろうか。
人の世に押し流されながらも、ときに星空や山並みを眺め、小石や花に驚きつつ暮らしていくことで、地に足をつけて生きられるのではないかと思う。