国際日本学部の特色のある授業紹介〜日本文化学科の授業:「日本文学概論B」で神奈川近代文学館の見学を行いました!
神奈川大学 日本文化学科の授業には、校外での見学やフィールドワークが設定されているものが複数あります。
今回は、日本文学に関する授業で行われた文学館見学について、学生からの報告が寄せられましたので、みなさまにお届けします——
神奈川近代文学館見学のレポート
「日本文学概論B」では、10 月 9 日(土)に、神奈川近代文学館での校外授業(見学)が行われました。
事前に、授業のゲストとして学芸員の方に、神奈川近代文学館についてのレクチャーを受けてから、特別展『樋口一葉展―わが詩は人のいのちとなりぬべき』を見学しました。
まずは、ホールに集合し、展示担当の学芸員の方から樋口一葉についてのレクチャーを受けました。
その後、2班にわかれて、神奈川ゆかりの文学者を紹介した常設展とあわせて、館内を閲覧しました。現世に残る作品を作り出した一葉が壮絶な人生を送っていたというのは驚きでした。同年に父と兄を亡くし、17 にして樋口家を背負うことになった彼女への責任はとても重く辛いものだったろうと思います。
人生は選択の連続で、どの道が正しいのかと迷った時にこっちの方がいいという目印はなく、また進みたいほうに進めるとも限りません。そんな暗闇の中でも文字を書き続け、最後には奇跡の14ヶ月と呼ばれる期間を過ごした彼女のことを本当に尊敬します。
一葉は幼い頃から優秀だったにもかかわらず、母から女に勉強はいらないと11歳で学校をやめたと学びましたが、彼女は当時のひどい家族制度や女性差別、貧困とも戦ってきたのだなと思いました。
(日本文化学科1年 A.T.)