マンドローネadvent calendar 2022
マンドローネと
コントラバスは
愛し合っているのか。
先日、ローネxベースサミット2022にゲストで呼んでいただきました!
そこにはマンドローネ16台、コントラバス6台、さらにマンドバスも集結。
圧巻の低音の弦景色に少しソワソワした雰囲気もあるも、次々と集まるワクワクした人。この前代未聞のイベントに対する、期待と高揚に満ちた何とも不思議な空気を、みんなが吸っている。
今振り返っても、その空気は僕の中で生々しく燃えている。
イベントのメインはマンドローネとコントラバスを介しての交流と親睦。僕はせっかく音楽が好きな人が楽器を持って集まるならと、ローネとベースの合奏用アレンジしたカヴァレリアルスティカーナを準備させていただいた。有志アンサンブルに参加してくれた皆さん、本当にありがとう。とても集中したアンサンブルで聴いてた人たちを釘付けにしました。
低音楽器が集まるアンサンブルとなると、ローネもベースも、自分の最も得意なところから出なくてはいけない。高音域は避けられない。耳馴染みあるハーモニーでさえ、いつもと違う音域を弾くとなると、どこか居心地の悪さが付きまとう。
そんなことは百も承知。
ただ、僕がこのアンサンブルで狙ったことは自分や楽器の限界を感じることではない。それぞれの楽団のマンドリンやマンドラが弾いているようなことを体感して欲しかった。この体験は自分の団に戻った時に、より相手の気持ちを理解しやすくしてくれるはず。「低音がどう弾いたら、メロディって歌いやすいのか」なんてことまで想像できるローネ奏者やベース奏者がいる楽団は、どれほど有機的な音楽が生まれるだろうか。
一言で言うと「低音楽器奏者は全てを知るもの」をひたすらに目指して欲しいと強く願っている。
いつもマンドリンオーケストラでは、お互いをなぞり合うことばかりだけど、あんなにもローネとベースを聴き合った時は、僕の人生では今までなかった。
相手を聴けるは、その音を信じてるってこと、受け入れるってこと。
そこにはもう、愛があるんじゃないですか。
うん、もっと愛し合えるよ。
マンドローネとコントラバス。
メリー*クリスマス