Kanade Miyamoto

ファシリテーター/NPOの代表/札幌在住/2児の母/夫はアーティスト 自分の言葉を一粒づつ積み重ねて行きたくてnoteを始めてみます。歳を重ねるように自分の記憶や学びや発見を積み重ねていきたい。でも、アウトプットしていくのは苦手なのでできるところから。

Kanade Miyamoto

ファシリテーター/NPOの代表/札幌在住/2児の母/夫はアーティスト 自分の言葉を一粒づつ積み重ねて行きたくてnoteを始めてみます。歳を重ねるように自分の記憶や学びや発見を積み重ねていきたい。でも、アウトプットしていくのは苦手なのでできるところから。

最近の記事

今日も大事な話し合いの場に立ち会わせていただく。

何十年も丁寧に運営されてきた団体のステージが変わろうとしている話し合いの場。想像を超える大きな責任と覚悟、これからの願いと未来、届けたい人たちの顔と声が浮かぶ。 いろんな人たちの人生と団体の歩みが重なって、「いまとここ」が何十年も積み重なってつくられてきた場のこれからにみんなの意識が向く時間でした。 何百人の大規模なワークショップよりも、ずっとずっと小さな一室で小さな声で語られる話し合いだけれど、こんなにも命をかけてきたものに触れられる、本当の願いを語り聴ける現場はない。

    • とあるお芝居の上映会の感想 -「対話」の視点から-

      核のゴミについて扱ったとあるお芝居のDVD上映会が札幌で開催され、最後に「対話」の視点で感想を話して欲しいと頼まれてお話ししました。そのときの言葉を記録に残しておきます。 (上映会終了後) セリフの言葉がたくさんで、登場人物の感情がたくさん入ってきて、ずっしりと重たい状態にいますが、私が普段仕事としている「対話」という視点で感じたことを少しお話しします。 お芝居に何度もでてきた「分断」は、説得や主張では変わらない。その人個人の気持ち、怒り、悲しみ、願いや祈りを話すこと、聞

      • エゴを断ち切る 

        毎週日曜日の早朝、読書会に参加をしている。 ジョアンナ・メイシー「カミングバックトウライフー生命への回帰 つながりを取り戻すワークの手引き」を読み合う時間。次へ次へという本を読むときのスピード感とは違い、しっかりと味わい、体験し、振り返ることを大事にした1時間なので、本当に味わい深く贅沢な時間をいただいている。同じ時間にそれぞれの場所からいっしょに学ばせていただいているみなさんとの出会いに感謝。 今年は、淡路の研修から始まり、出会いから毎週のコーチングの時間をもち、できると

        • 「対話の場」という言葉

          ---「対話」問われる透明性 これは今日の北海道新聞朝刊の19面の見出しの言葉 「対話の場」という言葉が新聞で毎日のように出てきます。寿都町と神恵内村で始まろうとしている「対話の場」についての記事です。私はファシリテーション講座では、会話と対話と議論の話をして、対話と議論の両輪がまちづくりに必要ですと話します。 その「対話の場」という言葉の意味や使われ方が濫用されていることに違和感と危うさを感じています。私たちが大切に丁寧に扱っている言葉を、さわりが良いので都合よく使わ

          「学校に行きたくない」からのギフト

          8時20分のチャイムがなって朝の会が始まる時刻。 この時刻を過ぎると、子供達のわいわいと賑やかな時間とは、 まったく別の時間が小学校の校門や玄関で流れ始める。 背中を丸くして重たいランドセルを背負ってトボトボと歩く子。 その後ろにはお母さんが真剣な顔をしてそっと歩いている。 止まっている車にはお父さんが乗って見つめている。 しばらく玄関のあたりでお母さんと話し合っている子供の姿。 玄関のドアを開けるてはみるけど、出たり入ったりしている。 靴箱のところでうずくまって動かな

          「学校に行きたくない」からのギフト

          今日、泣いた。

          2020年7月8日 悔しくて悔しくて声を出して泣きました。 それは、かなりの時間を費やして本気で挑んだ全国への勝負だった。その勝負は通過できなかった。これまで15年間の市民活動経験を盛り込み、今年コロナで活動が止まり、これから先をどのように仲間たちと歩んでいけばいいのかを本気で向き合いたかったから。その頼みの綱が、パッと離されたような気にもなってしまい、大きく落胆しました。本気で望んだ勝負だったから、悔しさが大きい。 今年になって2回目の涙。 1回目は4月頭。コロナで

          今日、泣いた。

          この状況で学んだことは?これからの暮らしにどう生かせる?

          2020年5月25日 北海道の緊急事態宣言が緩和された。6月1日から小学校も再開する。もとの生活に戻るのではなくて、「新しい生活洋式」という言葉が言われ、感染を予防しながら、生活していくという暮らし方が提案されている。 引き続き、気をつけなきゃと言われ続けながらも、気持ちは少しづつ緩和されていくのだけれど、私はこの3ヶ月で何を学んだのか?は緩和していく前に、言葉にして残しておきたいと思う。 この3ヶ月間で私がしてきたことは、 ●これまで一緒に企画したことがない方とオンラ

          この状況で学んだことは?これからの暮らしにどう生かせる?

          あなたのコミュニティにおいて、以前は不可能で今は可能なことは何でしょうか?

          2020年5月6日 2年ほど前に「災害支援」という分野で活動が始まった時、これまで北海道という地域の枠組みやファシリテーションという分野の枠組みが大きく想像以上に軽やかに外れたことを感じた。たった2年ほどで全国の人達とやりとりが始まり、たった1年足らずで東京の全国フォーラムに参加している自分がいた。北海道を外から見ることができたし、ファシリテーションという分野での全国の人達とも距離がぐんと近くなった。この感覚に近いものが、この状況下で起きている。 オンラインでの機会が増え

          あなたのコミュニティにおいて、以前は不可能で今は可能なことは何でしょうか?

          自分自身の生活でどんな変化に気づいていますか?以前よりもっと注意を払っているものは何でしょうか?あまり注意を払わなくなったことは何でしょうか?

          2020年5月5日 今を記録しておきたいので自分への問いと今の考えを書き記しておく。 以前より注意を払っているものは、 子供達のこと。学校や保育園に行かなくなったいま、一緒にいる時間に何ができるか?どう過ごすか?何を作り、何を食べるか?テレビを見る時間はどのぐらいにすべきか?祖父祖母に会いに行くかどうか?これまで向き合ってこなかったことに向き合う時間を作り出している。 大事な居場所にきていた人たちのこと。「もし都会のマンションで一人暮らしだったら」「赤ん坊と二人っきり

          自分自身の生活でどんな変化に気づいていますか?以前よりもっと注意を払っているものは何でしょうか?あまり注意を払わなくなったことは何でしょうか?

          2020年2月〜5月まで

          忘れないように記しておこう。 2020年2月末から5月1日の今日までで私に起きていること。 2月28日北海道で緊急事態宣言が出る。テレビで鈴木知事をみていた。道内の小中学校に一斉休校を要請。札幌市は当初、3月6日までの休校を予定していたが、ほかの自治体にあわせ3月13日まで休校となる。我が家は夫の1年間お疲れ様をしていなかったこともあり、こっそり半額になった温泉旅館で家族の慰労会をした。この時期はまだ「宿泊キャンセルが多くなったので来てください」ムードだったけれど、4月にな

          2020年2月〜5月まで

          身体に委ねて生きる

          ずっと向き合えなかったことに向き合い始めている。 それは、意識や思考に頼りすぎず、身体から自分を知っていくこと。身体に素直にわがままに生きること。 3月頭のある朝、うがいをした時「水が変な味する」と感じるようになった。水道管のせいかと思い家族に聞いてみるも家族は誰も感じていないよう。それから、じわじわと本当にゆっくりと「味がしない」ということに気づき始めた。 チョコレートを食べるとバターを食べているかと思った時「これはおかしい」とようやく気付いた。砂糖の甘みと塩の塩っぱさ

          身体に委ねて生きる

          「人と会って話をする」という最も大事なことが突然できなくなって

          ずっと考えていた。 「人と会って話をする」という最も大事なことが突然できなくなった。想像以上にショックが大きかったのか、味覚がわからなくなったりした。 それでも子供達との生活リズムが毎日違ったり、母が入院したり、引っ越しをしたり、家族との日々の暮らしの忙しさの真っ只中にいるけれども、ずっと考えていた。 この状況のなかで、私たちはどんな活動ができるのだろうか。 ねえ、みんなはこの状況のなかでどういまを生きてる? 昨日はきたのわ運営メンバーとのZOOM会議。1つ1つの議

          「人と会って話をする」という最も大事なことが突然できなくなって

          ちょっと待ってください。その進め方は私にとってすごくストレスです。

          私が住んでいる地域で誰でもが来れる居場所を作っているところがある。私は月に1回、そこで話し合いの場のお手伝いをしている。自分の子どもが小さい頃、よくここにきて他の大人に遊んでもらったり、私もほっと休ませてもらったりとたくさん助けられた大事な場所。ここは普段から話すことや聴くことを大事にしており、だけどなかなかゆっくり話ができないので、月1回お話しする場を作ってみないか?と2年前に提案してスタートしました。 事前にスタッフと打合せをして、スタッフが抱える悩みを話し合い、新しい

          ちょっと待ってください。その進め方は私にとってすごくストレスです。

          受け取ったこと

          私がいま続けられること、これからも挑戦したいと思えることは 人と人が集まり話をすること。その場をつくったり、そこに座っていたり、人が話す言葉の一言一言をおっていったり、そこから感じたり、感じとったり、流れ始めたエネルギーの流れを丁寧に汲み取ろうとしたり、広げようとしてみたり、確認してみたりする。そこにいる人の気持ちの揺れや動きに集中したり、全体と個を見ようと集中してみたりする。そこから動き出そうとする何かを大事に扱い、ここにいる人たちとともに育んでいける流れを作る。これって

          受け取ったこと

          胆振東部地震から1年が経つ「今」

          昨日は第2回目あつま町復興ワークショップのお手伝いでした。 ご縁あってご一緒した方々。 同じ町内だけど全く違うストーリーが語られていきます。 「誰かに話したいけど体験が違いすぎて話せない」 「わかりあいたいのにわかりあえない」 「被災当時の気持ちの中にいる人と次の復興を考えたい人との差はどうしたらいいんだろうか」 どこかで聞いたことがある話。 ああ、これは3.11後の福島のお母さん達から聞いた言葉だ。 胸にズシンと残る言葉 「被災格差と復興格差」 そこから見えた

          胆振東部地震から1年が経つ「今」

          Art of Hosting 札幌

          AoHから一週間が経ちました。 終わってからも終わっていなくて、確かに目の前は日常があるのだけど香りがずっと漂っている。日常で出会う人たち、環境にこれからもずっとつながっていくのだろうと感じます。 この3日間の私のチャレンジは、 ・ここには私にないものがあるはずと、逃したくないと思い、えいやっと飛び込んだこと ・自分で手を挙げたことに全力で取り組んでみたこと ・たくさんの人の目を見て、話しかけて、心を寄せた、遠くに心を馳せたこと ・今回のAoHが意図することに精一杯自分の言

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