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なぜピアニストは手が疲れないのか

ピアノを弾いていて手に疲れを感じて最後まで弾ききれなかったり、筋肉痛のようになったことはありませんんか?

このことは入門者よりはそこから一歩進み初中級者に起こることがあります。


少し長めの曲を弾いていて「くうぅ・・手が限界!」となり1曲弾ききるのも大変な思いをすることがあるのに、なぜピアニストたちは何曲もコンサートで披露できるのでしょうか。


それは極力、
「省エネルギー」
で演奏しているからです。


要らない力や動かす必要のない筋肉を使うことなく演奏しているから実現するんです。


疲れやすい人は、ぜひチェックしてみてください

⬜︎ 肩が上がっていませんか?(肩に力が入っている)
⬜︎ 鍵盤から指が離れているにも関わらず指が硬直しているように力が入っている。
⬜︎ ピアノの椅子に座った途端に肩から先に自由がなくなる感覚
⬜︎ 打鍵後、鍵盤から指を離す時に必要以上に指を上に上げていませんか

思いつくもの4つを挙げてみましたが、これらは要らない力を使っている時の特徴です。

このような身体の使い方をしてしまうと筋肉疲労が積み重なり1曲弾き終わる頃にはギブアップしてしまいます。

では、ピアニストたちは全く筋肉を使っていないのかというとそんなことはありません。

指を動かす以上、指を動かすための筋肉はもちろん使います。しかし余計な力みはありません。


指を大きく広げただけでも筋肉は使っています。
ピアノを弾くと疲労はするけどそれを最小限におさめられるようにしましょう。



鍵盤一つ押すのも力で押しているのではなく、自分自身の上半身の重みを利用して鍵盤を押します。
一つ試してみて欲しいのですが、今デスクが前にあり椅子に腰掛けているなら両手をデスクについて立ちあがろうとしてみてください。


その時、身体の重心が少し前に移動して手に体重をかけて体を上に持ち上げている感覚がわかりますか?
これはピアノを重心移動で弾いている感覚にとても近いです。


省エネの奏法はまず第一に気付くことが大切です。
疲れることが多い方は、力みを感じる部分や、目で見ても要らない動きはないかチェックしてみましょう


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