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人前で緊張は程々に気持ちよく演奏するために・・
練習の時は上手く弾けていたのに人前で弾くとなると自分でも信じられないくらいに演奏が崩れてしまう・・
誰もが多かれ少なかれ経験したり、現在もそう!という方は多いと思います。
私が経験してきた人前での演奏、発表会・コンクール・テスト・講師演奏・レストラン演奏・結婚式余興・コンサート等、たくさん機会はありましたが、それでも緊張ゼロな場はこれまでに無いです。
だからといってガチガチに緊張しているわけでもなく程よい緊張が「集中」状態を作っていると感じています。
ある意味、その緊張があるから演奏に集中できているとも言えます。
緊張を味方につけるためのピアノへの向き合い方を事前と当日に分けてをまとめてみました。
◾️事前の準備と気持ち
①苦手箇所の部分練習を徹底的にしておく(通し練習は程々に)
まず先に・・効率の悪い練習は、苦手な箇所を練習するときに仕上がりの時と同じテンポで何度も繰り返し弾きその度に間違えて弾き直しをすることです。
これは効率が悪いしあまり上達していきません。
苦手な箇所は、「絶対に間違えない」テンポで練習する必要があります。
ゆっくりのテンポで弾けるようになったら少しずつテンポを速めていきますが、その通過点でミスタッチが出てくるようだったらまだそのテンポで弾けるまでに到達していないということです。
②通しで弾けることだけが暗譜ではない!暗譜をさらに念入りに
曲の初めから終わりまでを一通り暗譜で弾く時に、出している音や演奏自体よりも頭の中で「次はファだったな・・次はシャープがつくんだったな・・」と記憶を辿るように弾いている状態は暗譜率70%
ポップスの曲なら楽譜に四角に囲まれたA、B、Cがパートごとに書かれています。
どのパートからも弾けるようにしましょう。
例えば、突然Cから弾けますか?
クラシックもABAなどの形式どこからでも弾けるようにします。流れが変わるところや、細かな変化があるところ等どこからでも弾けると良いです。
③本番に近い状況を作って練習しよう
本番に近い状況とは、
・衣装、特に靴(女性はヒール、男性ならジャケットなど・・事前の練習で慣れておきましょう)
・慣れたピアノ以外のピアノで弾く(スタジオのピアノをレンタルする、ストリートピアノで演奏する等)
・誰かに聴いてもらう(動画に撮るのも程よい緊張感を味わえます)
◾️当日
①時間と行動にゆとりを持つ
当日は気持ちの焦りからバタバタしてしまいがちです。
時間に余裕を持つことはもちろん、いつもより少々ゆったり落ち着いて歩いて行動し、お茶を飲むくらいの時間と気持ちの余裕を確保しておきましょう。
②本番ギリギリまで楽譜を確認するのはOKだけどサラッとみるだけにとどめよう
試験前の暗記のように深く楽譜を眺めるのはやめておきましょう。
これまでに意識していなかった指遣いや、音に対して不安になってしまうことがあります。サラッと確認する程度、頭の中で歌うようにしましょう。
③間違えてしまって飛んでしまったら分かるところから改めて弾き始めよう
NGなのは何度も正しい音を探るように弾き直すことです。飛んでしまったらその部分は潔くあきらめて次へ進んだ方が演奏としては良い演奏になります。
落ち着いて事前の準備として練習していたCやDのパートなど思いつくところから弾き始めましょう。
細かなミスタッチも弾き直さないようにしましょう。
④100点満点を目指さない
「点数」的な考え方をしてしまうと、ミスに対して意識が向きます。
ミスしてもOK!そんなことより、曲の素晴らしさを伝えたい一心で弾きましょう。
曲の世界観に没入することに全集中しましょう。
私自身も曲のここが好き!この曲のこの流れ素敵だから伝えたい!!そんな気持ちで弾いています。
いよいよ、速くて難しい所・・という時には
緊張状態だからいつもより何倍もその部分に対して気合いが入っています。そんな時こそ力を抜いて、はやくはやく!ではなく、「落ち着いて。丁寧に・・それでよし!」
と思って弾きましょう。
長い休符・・長く伸ばす音符・・・間が怖い!
という時には、緊張状態だから焦って前のめりに次にいってしまいがち。
間こそ楽しむ。
客席に耳を傾けないで、音の残響を聴いてみよう。
間も音楽の一部。何も無い時間ではありません。落ち着いて余韻に浸ることを楽しもうとしてみてください。
場所や、状況、練習具合でも緊張の状態に変化があります。
回を重ねれば慣れてくる部分もあるけれど、そう単純では無いのも事実。
自分なりのルーティンを見つけたり、自分の心を探りながら発表の場を重ねてみてください、毎回大きな上達とともに達成感という大きなご褒美があります。