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任せるにはまず信頼関係から

誰に何をどれくらい任せるか?
こどものまちは子どもにどこからどこまでやってもらうか?
インタビューなどでも、よく質問されます。

何を任せたか、その差は、こどものまち全体の雰囲気に大きく出ます。

いつも答えるのは、「子どもがやりたいと言ったらなんでも任せます。」ということ。

子どもたちに「〜させてあげる」という言葉の使い方をする大人の方が時々います。
「〜をさせてあげたい」「やらせたい」みたいな。
それは子ども主体ではないなぁ、と思って、こどものまちでは無い取り組みになるんだろうなぁ、と思います。
(それはそれで、意義がないとか言うつもりはありませんよ、念のため。)

子どもは与えられることに慣れているので、すぐ大人を頼って来ます。
しかし、そこで子どもたち自身に判断や行動を任せることができる大人は、こどものまち的には「良い大人」だな、と思います。

しかし、大人側も、子ども側も、大丈夫かな、できるかな、という部分は必ずあります。でもそれって、そこまでに信頼関係を築けているかで大きく変わります。

「この子ならなんとかなるでしょう!」
「この大人がそう言うんだからきっと自分にはできる。」

お互いがそう思えることが大切です。

会社で仕事をする時も、家族で役割を分業する時も、同じですよね。
この人なら任せられる、とか任せたい、とか思って色んなことをすると思います。
信じていなかったら、全部自分でやろうとするかも。

大人に信じてもらっているということが子どもの自信になるし、その自信は人を信じるきっかけにもなります。

それが連鎖して、こどものまちは成り立ちます。

ただし、任せることは放っておくこととは少し違います。
見守る、というのはじっと見張っていることでもないです。
うまくいかない時、困った時、相談したり頼ったりできる相手であることもとても重要だと思います。

大人としてこどものまちを支える皆さんは、ぜひ子どもたちひとりひとりと仲良くなって、いい仲間として近すぎず遠すぎない距離でいてください。

私自身も、子どもたちにとって、そういう大人でありたい、と思っています。

よろしければサポートをお願いします。いただいた費用は、今後のNPO子どものまちの活動に役立てます。