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続けることの難しさと向き合う

「こどものまち」は日本全国80箇所以上で開催されています。ピークの時は100ぐらいあったんじゃないかな?
そして2021年6月現在、減少しています。

こどものまちの発祥、ミニミュンヘンは1979年から。2年に一度ですが、一回の開催期間は3週間。

日本では常設のこどものまち施設を除いて、3週間の開催をしているところは恐らくありません。(もしあったら是非教えてください!行ってみたい!)

こどものまちは、開催するのが結構大変です。
子どもの安全、保護者の安心を守り、衛生に気をつかい、クリーンなお金を集め、協力してくれる大人を募ります。
会場を用意し、仕組みを整え、時には印刷物の発行やシステムを構築し、材料や道具を準備して。
参加してくれる子どもたちに向けて情報を発信します。

その全てを、毎年、あるいは毎月、あるいは毎週!?ずっと続けている団体・組織はそう多くありません。

それでもやりたい。
辛いことや大変なことはたくさんあるけど、私は自分が1番ミニさくらをやりたいんだと思います。

子どものためにやる、地域のためにやる、理事長としての責任でやる。
そういうことは、考えていません。

私がやりたいから、みんな一緒にやろう、みんなとやると楽しいから。

ずっとそう思っています。

もちろん、辛かった時期もありました。
やめたい、と思うことだって。

だけど、一緒にやって来た人に言われたんです。

「やめるのは簡単だよ。けど、続けるのは難しい。」

当時、私は高校生でした。
大変なことがたくさんあって、会議や書類作成、人との話し合いすら楽しめていなかった。

それでも、一緒にやって来た仲間たちがずっとそばで見ていてくれたし、支えてくれました。

優しい言葉をかけるだけじゃなく、厳しいことも言われました。泣き言を言う私に向き合い、真摯な言葉をかけてくれました。

だから、諦めたくなかった。
ミニさくらで出会う子どもたち、子どものまちを通じて出会った素敵な大人たち、そういう人と一緒に楽しいことを続けていたかった。

時間が経てばそれぞれの置かれた環境は変わります。気持ちが離れてしまうことだってある。年齢を重ねて体力が続かない、という人もいました。それは仕方のないことです。
気持ちに身体がついていかない、それも理解できるし、私もいつかそうなる日が来るでしょう。

続けられない、やめるしかない。
個人としても、組織としても、あり得る話です。
それもひとつの選択です。

だけど、一緒に遊んだ時間が無くなるわけじゃない。

その時間はかけがえないものだし、過去にこどものまちを作ってきた、支えて来てくれた大人たちへの深い感謝があります。

それに気付いたのは、理事長になってからだったように思います。

続けることは難しいけど、続けていると見えてくることや、わかることがある。

変わっていくことをおもしろがることは、こどものまちの醍醐味です。

その気持ちで、これからも楽しい日々を続けていければいいと思っています。


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