GGP2024の振り返り
応援ありがとうございました。
アクセルトラッククラブの草野です。
本日GGPに出場してきました。
結果は10.59(-0.7m)でした。
4/27に佐野スプリントで10.20(+1.1m)のPBで走った事で転がってきたチャンスですが、チャンスを引き寄せたそのPBのツケを払う事。しかもそれが36歳でならどうなるかを、その頃の私はまだちゃんと理解できていなかった…
PBを出してダメージも出るだろう、との事で練習の負荷と量を下げたのですが…
・強い疲労感
・高い出力が出る
疲労感が強いけど、動ける。だからアイドリングのような状態で回復してくるのを待つ…
そう考えていました。
PBから6日後、38度の発熱。
PBの後はちゃんと休めって言われる理由がこれかぁ〜って布団の中で納得してました。
休ませたつもりで休めていなかった。アイドリングしている状態が常に負荷になっている状態だった。そりゃダウンするわなと。
そのタイミングでGGPの出場の打診があり、またそれに伴いOTTのボランティアの皆様でGGPに向けた応援練習をしようとのお誘いを受けました。
応援してくれる気持ちに応えたい。
苦しいとか言ってる場合じゃない、苦しいなりにどうにかするのが礼儀だろ!と改めて覚悟が決まり、抗う手立てを考え始めました。
…がツケの代償は大きく発熱が落ち着いた頃には出てしまっていた高出力も出なくなり、当然ランのクオリティも上がらない。これ詰んでね?と感じ、このままだとレースで力が出ないで終わってしまうなと思い困った時の駆け込み寺。先人の方々に相談してみようと思い立ちました。
そこで相談させてもらったのは40歳まで最前線で競技をされた澤野さん。恐れ多くも昨年食事をする機会があり、その時に2023年の全日本の後に上手くリカバリーできなかったんですと振り返っていたら…
『動いちゃったんでしょ』
まさしくズバリの答えでした。当時はリカバリーを促進する為と思って動いたのが悪手であったと、澤野さん自身の経験の話も踏まえて教えてもらいました。
困ってどうするか、そう思った時に澤野さんとの会食での話が頭をよぎりました。
『俺はまた同じ事をしようとして失敗しかけている。違う事をしないと同じ結果にしかならない』
じゃあ違う事は何か?
それは聞かなければわからない。
勇気を出して訪ねたところ、ハイパフォーマンスの後のリカバリー・年齢による影響への対策。そして今からできる事は何があるか?それらについて親身に相談に乗ってくれました。
澤野さんとの繋がりも作ってくれたアゲルカ店長の永田トレーナーも巻き込んで、GGPまでの1週間でやれる事をやる!作戦が始まりました。
作戦の詳細は特殊すぎるシチュエーションなので世に残さない方が迷う人が出ないだろうと省きますが…笑
聞いた以上はやるしかない!と徹底して取り組みました。
それで結果はどうだったか?というと理想には届かず、ある意味予期できた内容ではありました。しかし内容の質は昨年の秋とは異なると感じています。昨年失敗した事を同じ轍を踏むまいと軌道を修正する事ができた。
今回はこの手札を切るタイミングが無知ゆえに悪かった。けど今後はこの手札をココ!というタイミングで使える。
これが今回のGGPで確実に僕の成長した部分だと思います。
そしてこの手札への気づきと徹底、それを示してくれた澤野さんへの相談。それらは追い詰められたからこそ選択できた行動でした。
それは応援してくれている人達に応えたい
という気持ちから出てきたものでした。
OTTの応援練習や現地応援の企画がなければ、もしかしたら諦めに近い状態で迎えてしまっていたかもしれません。
諦めたくない、と思えたこと。
難しいと思われる調整をやりきれたこと。
これは今日のパフォーマンスとして体現はできませんでしたが、必ず今後活かせる武器を見つけられたと実感しています。
その昔、応援したくて来てるのだから結果が思うものとならなくても謝る事はない。お礼を言おうと呟いた記憶があります。
やはり良いところを見せたいと思うのが人情ですので当然悔しい思いもあります。ありありです。
だからこそ応援していて良かったと思われるようなパフォーマンスをしたいし、そう思わせるような振る舞いをしていきたいと改めて実感しています。
応援はその瞬間でなく、過程もまた選手を押し上げてくれる。
そう感じさせてもらいました。
沢山の応援、本当に嬉しく、だからこそ頑張れましたし頑張ろうと思えました!
ありがとうございました!
引き続き応援よろしくお願いいたします!
アクセルトラッククラブ
草野