ダイナラップの『履き方』
どうも、アクセルトラッククラブの草野です。
五輪イヤーだっただけあり、各メーカーから様々なニューシューズ、ニューテクノロジーが発表されました。
中でもアシックスは私も使ってるので幾つか新モデルを買いましたが、ニューテクノロジーの1つ、『ダイナラップ』について今日はお話ししたいと思います。
ダイナラップとは?
※アシックスHPより拝借
ダイナラップとは昨年辺りからアシックスのバスケットやランニングでチラホラ投入され始めたアッパーとは別のパーツを連動させて中足部のフィット感を高めるシステムです。写真を見てわかるようにシューズの内部に部分的に生地がある感じです。
しっかり使えると高いフィット感とホールド感を提供してくれるので、陸上短距離スパイクではメタスプリント、ソニックスプリント2、ジェットスプリント2と新型スパイク全てに投入されています。
しかし…履いた人ならわかると思うのですが、この3モデルは以前のモデルより履き口が狭まったのか『足を入れにくい』という評判もありました。
僕も高いフィット感の為には受け入れなければならない事、コラテラルダメージと思ってたのですが最近になってコツを掴んだので紹介したいと思います。
紐を緩めるようにダイナラップを緩める
コツは見出しの通りです。実は紐を解いただけではダイナラップが機能したままになってるので足を入れにくくなってるんですね。いわばサイドブレーキかけたままアクセル踏もうとしている感じです。ではその解除の仕方を説明します。
ダイナラップはベルト状の生地がアッパーの内側から外側に抜けて輪を作って成り立っています。この輪は紐を緩めてから、指で開くようにするとここまで大きくなります。コレがダイナラップを緩めた状態です。片足につき左右で二ヶ所ありますので、どちらも緩めます。
足を入れる際はダイナラップの生地を巻き込まらないように気をつけましょう。まぁコレも中々難しいですが。。
履いた後はダイナラップを指で摘み、アッパー内側のダイナラップの生地の巻き込みを直したり、適正な位置に微調整します。
個人的にはダイナラップの上に紐がかかるようにすると、ヨレなどが起きずに気持ち良く履けるので気に入っています。
ダイナラップのポジションが変わるだけで、かなりフィット感やホールド感に差が出ます。微調整できるという事は自分の足に合わせて調整もできるかと思いますので、ぜひ皆さんも手間暇かけてダイナラップを使いこなし、そして緩めて、試合に臨んで欲しいと思います。
かつての水泳のスピードレーサーも着用に長時間必要だったり、カール・ルイスの靴は100mを3本走るだけの耐久性しか持たせなかったなど、パフォーマンスに特化した物はある種使い易さとはかけ離れていきます。
難しい物を使いこなす。それは赤くて3倍の速度のマシンに誰もが憧れていたようにロマンがありますので、ぜひそれを形にしたいものですね。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
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