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父の胃癌手術

前回の投稿からだいぶ経ってしまった。
まめな性格ではないのがバレてしまう。笑

私は生きてます。
父も生きてます。
母もボケが進みながらも生きてます。

さて、父の胃癌がステージ3かステージ4か怪しいということなので、
父はPET検査を受けることになった。
この検査でお医者さんが指摘した腹部大動脈瘤付近のリンパ節に癌の反応があったら、ステージ4ということだ。もちろん、それ以外の遠隔部分も反応してしまったら同じ。

検査後、その結果は懸念していた箇所も遠隔ぶぶんにも癌はなし。
父はステージ3ということになった。

私は正直、少し胸を撫で下ろした。父の胃がんが発覚してから、色々とネット記事を検索する限り、消化器系の癌は手術して取り除くことがいいと記されていたから。

そして、そのステージ3であるということが判明したと同時に、父のいがんの手術が最短の日程で決められた。2週間後に実施することとなった。
しかし、午前からの手術は予約が入っているので、今回は午後13時からの手術となった。癌の部分を取り除いた後の胃と腸を繋げる手法等の説明を受ける。
あらためて、医療ってすごいなあと実感する。
なんかよくわからないけど、とってもややこしい感じで縫合されてるようにしか図では見えないのだけど・・・笑
手術は4−5時間ということであった。先生から説明を受け、私は一旦自宅に戻った。2週間後再び実家に戻ることになるけど。

そして、2週間後。胃癌の手術。午後13時前に手術室に行く父を見送る。
ただし、昨年のこの時期、実家のエリアも、私の自宅のエリアもコロナがかなり蔓延していて、1ヶ月前、父の腹部大動脈瘤の手術の時は、待合室に母と二人待機することが許されていたが、今回は違う。
きっちり、付き添いの待合は一人と指定されていた。
父は私を指定していた。いかん。携帯も持っていない母を病院の受付で一人待たせるのは、私が不安だ。
予定変更で、待合室には母一人待ってもらって(そのうほうが何かあった時に看護師さんが気づいてくれるだろうと思った)、私はナースセンターに私の携帯番号を伝えて、病院のコンビニ前で待つことにした。

そこには、私と同様、本日手術する家族の付き添いとしてあぶれてしまった別家族もいた。
それだけコロナの警戒レベルが上がったんだなと実感。
さて、4−5時間も時間を潰すのは至難の業かしらと思ったが、スマホがあればあんとかなるものであった。
ずっと座っていると足腰は痛くなるけど。

3時間くらい経った頃だろうか。同じコンビニ前で待機していたご家族のもとに
付き添いと許可された家族が戻ってきた。
手術が終わったらしい。術後の先生からの説明をあったようだ。
漏れ聞こえる話が耳に入る。
どうやら、お父さんが膀胱癌のようで無事、患部は取り除けたようで、
「お医者さんが、だいぶ腫れてたって言ってたけど、本当に大きく腫れてて
 大きかったわ」

え?取り除いた患部を見せられるの?

そんな思いがけない動揺をしながら、いつの間にか手術時間が5時間ぐらいになり
もう夕方も終わろうとしている時間になってきた。
先生から手術前に説明を受けた時間を越えようとしている。
予定していたより、時間が長いな。あの説明を受けたややこしそうな縫合なのかなとか思っていた頃に、母が私を探しにきた。

まだ手術は終わってないという。母も待合に一人待つことに辛抱ならなくなったのか、私を上階の待合室に連れて行こうとする。
いや、ダメだと言われただろう。二人で待つのわ。
ただ、母曰く、待合室には自分一人だから大丈夫だという。
仕方がないので、上階に行き、待合室ではなく、ナースセンター前のエレベーターホールで二人で待つことにした。

外はかなり暗くなっている。予定よりも30分過ぎた頃だろうか・・・
手術が終わって先生から説明があるというので、別フロアに移動した。
手術時間が予定よりも長くなっていたので嫌な予感しかなかった。

そして、先生からの説明は、
「結論から言いますと、手術で癌は取り除けませんでした」

開腹手術をしてみたものの、父の胃癌はリンパ節だけでなく、胆管や膵臓に浸潤しており、それを剥がそうとすると他臓器を痛めてしまい、術後のことを考えると
取り除くことは難しいとなったようだ。

ああ、摘出した臓器を見せられるのか動揺していた私がバカだった。
もっと動揺する結果が待っていたのだ。
いや、手術時間予定よりも長引いていたので、嫌な予感は夕方ぐらいからはしていたのだけどね。

ということで、手術はしてみたものの、父はステージ4の胃癌という結果になったのだ。

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