夢の一つが叶った!
こんにちは。
きっかけアクセサリー作家の、音海奏乃です。
今回は、私の小さな夢(目標?)が叶ったという、お話。
ハンドメイドやアクセサリーとは関係のない夢。
けれど、ずっと追い続けていたことが現実になるって、こんなにもうれしいことだったんだ、と再確認しました。
その夢は、ずばり!
とてもうれしかった、その夢とは、いったい何なのか。
それは、いたってシンプル。
アレキサンドライトを、リサイクルショップで見つけて、手に入れる!!
なんだ、そんなことか……と思うかもしれません。
けれど、これが意外と難しい。
難しいポイントは、主に3つ。
1、アレキサンドライトがリサイクルショップに売られない
2、見分ける手段がお店の照明頼み
3、お値段が高いかもしれない
2と3は、自分の努力と工夫で多少はどうにかなります。しかし、問題は1。そもそも、リサイクルショップに流通することがあるのかどうか、ここが問題です。
昔から、宝石・天然石には興味があったので、リサイクルショップに行くと必ずショーケースの中を覗いていました。ルビー、サファイア、エメラルドといった有名どころは、どの店に行ってもおいてあります。
ちょっと珍しいものになると、ラリマーやパライバトルマリン、南洋真珠などが並んでいることもあります。
時々はいる新聞広告でも、前述した宝石は高価買取と表記されていることが多く、そもそもの流通が多いのもうなづけます。
その一方で、アレキサンドライトは、というと。
まず、見かけない。アクセサリーの種類にはこだわっていないので、すべての商品を見るのですが、置いてない。
テレビなんかでは、「高級な宝石はどれだ!?」みたいな番組を見るたびに紹介されているのに、ダイヤモンドなどに比べたら、流通量が少ないのでしょう。
……だからこそ、探す意義がある!
それもあえて、リサイクルショップで!
と、謎のこだわりを持ち、探し始めたのです。
ないものは、ないんだな、これが
そんなこんなで、探し始めたはいいものの、やっぱりそう簡単には見つかりません。
お店の人が、アレキサンドライトだと気づかずに、まぐれで安いコーナーに出てないかな、なんて期待は毎回打ち砕かれ(まぁ、そりゃそうだ)。
リサイクルショップに行けるタイミングになるたびに、ガラスケースとにらみ合いをしていますが、一向に出会えず。
リサイクルショップ自体は、有名なショップなので県内にいくつもあります。電車などを使って移動すれば、3件ぐらいははしごもできる(けどだいたい2件で体力が尽きる)。
なのに、見つからない!!
そもそも、ダイヤモンドやルビーなどに比べて、アレキサンドライトを贈ることはそうそうないので、そのリサイクルショップに持ってくる人がいること自体珍しいのかもしれない。
わかってはいても、だからこそ見つけたいという思いが強くなって、気が付けば5年以上が過ぎていました。
やっぱり、ザギンあたりで高級な宝石店にてお買い上げしないとだめなのかな……。
いやでも、それはプライド(?)が許さない、せっかくここまで探してきたのに。
あきらめていたその時、ついにその瞬間が訪れたのです!
念願の、ご対面&Get
その日は、家族の用事に付き合うため、外出していました。待ち時間ができてしまったので、近くにリサイクルショップがあることを思い出して、お店に行きました。
あー、久しぶりに来たから、並び方が変わってるんだー。
そんなのんきな気持ちで、ガラスケースの中を見ていたその時、稲妻に打たれたかのように、1本のネックレスから目が離せなくなりました。
シンプルなネックレスの、後ろに添えてある鑑別書。
そこに書かれていた、文字は。
”天然アレキサンドライト”
あったぁぁぁぁ!!
お値段は、ネットで調べる限り、まあまあ適正な範囲内。
というわけで、用事が終わった家族と合流してすぐに、買ってもらいました。(持ち合わせが足りなかったという、残念なオチ付き)
鑑別書が本物かどうか信頼していなかったので、いちおうお店の人にブラックライトを当ててもらいました。淡い紫のような赤に変わる、普段はブルーグリーンのような、石。
もしかしたら、変色するだけで、アレキサンドライトではないかもしれない。同じようにカラーチェンジする石やガラスかも。
けれど、有名なリサイクルショップで、鑑別書を偽装するようなところへ鑑別を頼んでいたなんてなったら大問題。
ということで、鑑別書を信じて、大事に家まで持って帰りました。
家に帰ってからも、しばらくは蛍光灯と白熱灯の下に交互に行って、色の変わり方を楽しんでいました。
こうして、「アレキサンドライトをリサイクルショップで手に入れる」という夢が、ついに叶ったのです。
もちろん、中古の宝石に良い印象を持たない方もいると思います。新品を買えばいいじゃない、とも思うでしょう。
でも、私は、素敵ならそれでいいと思うのです。何にしても、今、そこで出会ったことに意味がある。そう思っているのです。
タイミングと、周りの力と、次の夢
今回、タイミングが一つでもずれていたら、夢は叶わなかったと、痛感しました。
まず、家族の用事についていかなかったら。当然、リサイクルショップにも足を運ばないので、アレキサンドライトを目にすることもなかったでしょう。
実は、前日まで行くかどうか悩んでいました。世の中の状況や最近の出来事を考えると、ちょっと腰が重かったのです。が、あまりにも出不精な私を家族が心配していることも知っているので、出かけることにしたのです。
リサイクルショップに行っても、売り場を見る時間がなかったら、気づかず帰っていたでしょうし、ちょっとでも時間がずれたらほかの人が買っていたかもしれませんし、一人で来ていたら、買えなかったでしょう。
普段、近所以外に出かけることがほとんどない私は、最低限の金額しか持っていないのです。それに、クレジットカードや電子マネーなどもなし。その点でいえば、その辺ですれ違う中高生のほうが、お金持ちかもしれません。
家族が一緒に見てくれたから、手にすることができました。しかし、日ごろの態度が悪かったら、買ってもらえないでしょう。自分で自由に使えるお金を持っていないというのは、そういうことなのです。
タイミングと、周りの力が、うまく重なったので、今回は夢をかなえることができました。
次の夢は、同じくリサイクルショップで、スフェーンに出会うことです。
アレキサンドライトの時もそうですが、基本的には「自分の目で、見つける」ということを大切にしているので、ネットでは買いません。
そのためにも、自分の目を鍛えて、知識を身に着けて、体力をつけて(!)、次の夢のため、準備をしていきます。
今回は、夢がかなった、というお話でした。
またの更新を、お楽しみに。