金光 香織

研究者&ビジネスパーソンのサポーター。 noteは現在、年1,2更新。主にカルチャー(…

金光 香織

研究者&ビジネスパーソンのサポーター。 noteは現在、年1,2更新。主にカルチャー(アート、音楽、読書)、やってみた、家族について書いています☺︎ HP: http://mil-co.com/

最近の記事

舞台『探偵物語』の洞察:正義と愛の間の葛藤

舞台『探偵物語』の深層:正義と愛の間ですこし前に、柏進さん主演の舞台『3156(サイコロ)』を観劇しました。柏さんがnote記事で「喜劇」と称したこの作品は、そのコント風の軽快なスタイルで「吉本新喜劇を彷彿とさせる」と評価されています。 この舞台『3156』でヒロインを演じた棚橋幸代さんが、次に主演する『探偵物語』では、重厚なドラマを展開しています。 この一転した舞台で棚橋さんが見せる多彩な表現に魅了されました。棚橋さんの未知の一面をぜひ見てもらいたいという石村さんの熱意

    • 舞台『3156(サイコロ)』によせて

      朝から晴れ。気温も上がり始めた心地よい日。洗濯をして、一時間お風呂に入ったあと、舞台『3156(サイコロ)』を観に出ました。 劇場への到着 公演の開始は13時。この日は、元劇団夜想会のマネージャーであり今回制作を担当する石村さんの招待を受け、四谷三丁目からブルースクエア四谷へと急足で向かいました。地下へと続くひっそりとした入口は、花々で飾られ、たくさんの祝福を感じました。 劇場内の様子 ブルースクエア四谷は、50人ほどのキャパの小さな劇場で、ライブ感あふれる雰囲気がた

      • 再生

        脈と間 ─ 巡る熊野 金光律子写真展 | 動画レポート

        「熊野に行ったのは6回」 「もう少し撮ろうかと思ったけど、今やらないとできないかもしれないから」 そんなことを姉から聞いた 姉の写真は少し暗く 本にまとまると美しく NLP心理学を用いたその構成は何かすごみがあった 姉は元氣に出かける あたたかな大地に 気心の知れた案内人と 熊野は安心感・安堵感があると言う 見えるものにも見えないものにも 包まれているようだと言う しんから幸福そうに見えるし たぶん姉はしんから幸福なのだ 私はその幸福をうけとめられるくらい 守られているようだと思えてよかったと思う 脈と間 ー 巡る熊野 (写真集)⇒ https://bit.ly/3U3bV0E

        • パーキンソン病の兄との日々─何処にでもある兄と妹の物語

          兄が亡くなった時、 「人って簡単に死んじゃうんだね」
  と姉は言いました。 姉の声はいつもきれい。 兄は居るだけでユニークな存在でした。 歩いたり食べたり話したり ためいきをついたりあきれたり、 怒ったり無関心だったりする そのいちいちが全部、 退屈と真逆でした。 何かしてもらうことを期待することなく、 居るだけで良かった存在。  居るだけでうれしかった存在。 Ⅰ訃報 2020年2月12日、朝5時半ごろ、 兄は介護付き施設で 頭痛がすると言って薬をもらい、 朝ごはん

        舞台『探偵物語』の洞察:正義と愛の間の葛藤

          物語の持つ力─『おでかけ子ザメ2』によせて

           『おでかけ子ザメ2』を買いました。私は作者のペンギンボックス先生をTwitterフォローしているので毎日のように子ザメちゃんを見ることができるけれど、描き下ろし40ページは本を買わなくては見れません。  HMV&BOOKS SHIBUYA5Fに設置された子ザメちゃんのパネル展示&POP UP SHOPを見たくなって、それに感想も伝えたくなって、買ってきました。  買った日に読んで、週末に読んで、改めて読みました。何度みかえしても、何度も情動に訴えかけてきます。現実と非現

          物語の持つ力─『おでかけ子ザメ2』によせて

          『KAGAYA 星空の世界展』によせて

          ─はじめに─ 2008年、私がジグソーパズルの会社でKAGAYAさんの絵や写真に出会ってから十四年になります。  当時、KAGAYAさん監修『3Dパズル ブルーアース ─地球儀─』や、KAGAYAさんアートの『THE EARTH ─青い地球─』が発売されたばかりでした。なんて美しいパズルだろう、と思いました。  KAGAYAさんのアートは衝撃的でした。正確、かつ劇的でした。デザイナーとして入社後まもなく、KAGAYAさんのPOPデザインを頼まれるようになりました。以来、K

          『KAGAYA 星空の世界展』によせて

          小沢健二 So kakkoii 宇宙 Shows 2022 (パシフィコ横浜国立大ホール)レポート

          一昨日、小沢健二さんのライブにいきました。 レポートは書くより読み返すもの。 ここを見てくれるあなたと 未来のために書きます。 はじめに小沢健二さんの音楽は 美術学生時代の友人が好きだから 聴くようになりました。 基本的に、音楽もその他の趣味も 友人が好きだから始めたものが大半です。 書くことに憧れがあるので こうして書き標すようになりました。 はじめての‘小沢健二 Show’へ私はまるで幽霊みたいに日々を暮らしていて、 この日もまるで幽霊みたいにひっそり会場にいき

          小沢健二 So kakkoii 宇宙 Shows 2022 (パシフィコ横浜国立大ホール)レポート

          子ザメちゃんの力─『おでかけ子ザメ』によせて

          こんなにおいしそうなナポリタンの絵はみたことがない。 そう思いました。 twitterで子ザメちゃんを初めて見たときのことです。 『おでかけ子ザメ』はペンギンボックスさん著書の 少しレトロな町におでかけしてくる 子ザメちゃんとお友だちとのハートフルストーリーです。 昔から食べ物が出てくるお話が好きで ついファンになってしまいます。 でも、絵の中の食べ物は いつもあまりおいしそうにみえません。 寺村輝夫さんの王さまシリーズ『おしゃべりなたまごやき』とか、 『グリとグラ』

          子ザメちゃんの力─『おでかけ子ザメ』によせて

          『むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ』によせて

           石川善樹さんは好きな著者です。(予防医学研究者さんです)。石川善樹さんのおかげで研究者さんが大好きになりました。  『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』とか、『フルライフ』とか、『問い続ける力』とか、好きな本をあげたらきりがないほどです。 石川善樹さんは、エンターテイナーのような研究者さんだと思います。思ってもみない角度から現れて、いつもあたらしい考えを授けてくれます。  どこが良いかというと、まず題材。どう書いたか、という以前に何を書いたか、ということだけ

          『むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ』によせて

          猫作家『仲田愛美展』によせて

          先日、銀座へ 猫作家、仲田愛美さんの個展を見に行きました。 (*以下、愛ちゃん) 愛ちゃんは 革雑貨メーカーでデザイナーをしていたときの かつての同僚です。 愛ちゃんは 明るくて思いやりがあって 女の子らしいパワーの持ち主です✨💪^_^ 一昨年の6月、zoomで 12年ぶりくらいに顔合わせをしました。 年始に展覧会のDMをもらって画廊をたずねたところ ちっとも変わらない愛ちゃんの秘めたエネルギーに 20代の頃のような気持ちになりました。 「こんなに、ちゃんと絵につい

          猫作家『仲田愛美展』によせて

          小沢健二さん『マイクロ魔法的・ミッドナイト』観ましたか♡

          いつもながら小沢健二さんの配信を観ると いいがたい独特の気分に誘われます。 「視覚情報が多すぎる!」 「新しすぎる!」 「全体を通して情報量が多すぎる!」 など。 それからそれへ話の筋を追いつつも いつか心があらぬほうへ向かいはじめる、 ということになるのです。 まるで、小沢さんの大好きな 長編小説の世界のように。 マイクロ魔法的・ミッドナイト今回の配信は12月24日-26日。 ロケ地は千葉の下河辺牧場です。 なんと、小沢さんの 千葉のおばあちゃんの家だった場所だそ

          小沢健二さん『マイクロ魔法的・ミッドナイト』観ましたか♡

          銀杏BOYZと 『いちごの唄』によせて

          『いちごの唄』をやっと読みました。 3年前に買った、しずかなピンクの本。 3年寝かしたということは、 やっぱりフィクションな物語より 生々しい部分が好きなんだと思います。 「峯田和伸さんの7つの詩曲が1つのストーリーになっている」とか 美しい装丁や本の気配とか 峯田さんの描く絵に惹かれて買った本です。 読みながら、ああ、この感じは知ってる、と思いました。 なにかによく似ている。 不器用で優しい中学生(コウタ)と いつも一人でいる女の子(あーちゃん)の 幸福で不幸な物語

          銀杏BOYZと 『いちごの唄』によせて

          小沢健二さん 『泣いちゃう』 観ました

          小沢健二さんの『泣いちゃう』を観ました。 このところ小沢さんのMVを観るのが好きです。 この2ヶ月間に出た3つの音源どれもいいけれど 配信から毎日『泣いちゃう』を観ています。 この歌の小沢さんの声がとても好きです。 不思議にしっとりして温かくて いろんな声を聴けるのがいいです。 twitterの声を見ると、みんなも好きみたい。 という投稿があったけれど 私も今までで一番好きな気がします。 小沢さんの歌はいつもだけど いろいろと発見が多くてびっくりします。 まず歌が上手

          小沢健二さん 『泣いちゃう』 観ました

          小山田壮平バンドツアー2021 THE TRAVELING LIFE 配信ライブレポート

          小山田壮平さんは、しあわせを売ってるんだなあ。 一昨日のライブ配信を見て、そう思いました。 私は、しあわせな時間を買ってるんだなあ。 しあわせって、自分がしあわせであふれ出るほどじゃないと相手にあげられないじゃないですか。 なぜ、小山田さんがたくさんの人をしあわせにできるのか? ライブを見て、思ったんです。 小山田さんは、人にしあわせをあげられるから、しあわせなんだろうなって。 ライブで何度も「しあわせです」って言ってたのだけど しあわせをあげるから、しあわせ。 当た

          小山田壮平バンドツアー2021 THE TRAVELING LIFE 配信ライブレポート

          小山田壮平バンドツアー2021 THE TRAVELING LIFE in 東京レポート

          小山田壮平さんのライブに行きました。 以前はライブハウスに行くのが好きだったけど いまはときどきしか行きません。 1月の小山田さんの配信を見てとても良くて ツアーの様子をtwitterで見て ひさしぶりに行きたくなって行きました。 『小山田壮平バンドツアー2021 THE TRAVELING LIFE』。 このライブのなかで小さな旅をしました。 再確認のために書きます。そして、それを温かく保存するために。 小山田壮平さんの声は素敵です。 幸福で、安心な気持ちになります。

          小山田壮平バンドツアー2021 THE TRAVELING LIFE in 東京レポート

          オザケン好きな友人からのギフト

          オザケン好きな友人から 現代美術が届きました。 司馬遼太郎『梟の城』と カバーに書かれた手紙。 これは 仕事のヒントかな。 愛と幸せのヒントかな。 もしくは 大衆と小衆を研究せよ ってことかな。 見えない魔法を いつもありがとう。 ギフトを受け取って感じたことはシンプルに 今が幸せである、ってこと。 「伝説は、ここから始まった!」の帯に ここまで来れたのは、あのひとのおかげだったな、とか みんなのおかげだったな、とか 思い起こして感謝の気持ちになりました。 ここ

          オザケン好きな友人からのギフト