コインランドリーの待ち時間に食べるホットスナック
これは、私が前職レストランの仕事を退職して、1年以上就職活動をしていたときの話です。
私の家は祖母を含め、6人の大家族。
(※今は5人です)
毎日のように出る洗濯物の量がとても多いので、乾燥している冬とちがい、ジメジメとした雨の多い梅雨の時期は、量は変わらないものの洗濯物がまったく乾かない日が続きます。
そんなときは、車で15分ほどの距離にあるコインランドリーに行って、洗濯物を乾かしに行くこともありました。
毎日はさすがにお金もかかるので、乾かずたまってしまったり、急ぎの洗濯物があるときは特別です。
6人分の大量の洗濯物をコインランドリーで乾かそうとするとお金もかかりますが、時間もかかります。
そこで、母の提案。
「コンビニで飲み物と、何か買って来て」
梅雨の時期は洗濯物が乾きづらいので、コインランドリー内も混み合います。
そこで、私たちはコンビニで買って来たチルド飲料とホットスナックをつまみながら、車内で待機することにしたのです。
そのコインランドリーの近くには、地元周辺で唯一のミニストップがあります。
店内に入ると、お昼ご飯を食べていなかった私の目に止まったのは、レジ横にあるアツアツのホットスナック。
ミニストップって、公式サイト開くとホットスナックすごい推してる感ある商品情報ページが出てくるんです。
「そういえばハロハロの上に乗ってるソフトクリームおいしかったな」
そんなことを考えながら、他社のコンビニで買い物をするとき、なんとなくいつも目が合ってしまうフライドチキン。
ミニストップの
『ジューシーチキン』
を買ってみることにしました。
コーヒー牛乳のチルド飲料と、初めて手にしたアツアツのジューシーチキンを持ち、母が待つ車へと向かいました。
そのミニストップからコインランドリーの駐車場までは3分ほど。
とても近いのに、梅雨のその日は少し歩いただけで汗がじわじわと溢れるほどの蒸し暑さ。
車内は除湿をつけていてくれました。
冷たいコーヒー牛乳で喉を少し潤してから、アツアツのジューシーチキンにかじりつくと、外はカリカリ。
中は脂ののった、肉の旨みがじゅわ〜〜っと口いっぱいに広がります!
お腹も空いていたので、気がつけばアツアツのジューシーチキンは私の胃の中へと姿を消していました。
実は私、コンビニのスイーツもホットスナックも、はじめは体に悪いものを使っているイメージしかありませんでした。
でもそれは、私の勝手な先入観だったのです。
「コンビニのホットスナックはおいしい!」
と知ったそのあとは、時々。
洗濯物の量によって待ち時間が変わるのでいつも、というわけにはいきませんが、量の多いときは近くのミニストップやファミリーマート。
セブンイレブンのホットスナックを食べ比べることが。
コインランドリーで洗濯物を乾かす待ち時間が。
本来ならただジメジメした曇り空の憂鬱な30分間が、私にとっておいしくてたのしい時間になっていました。
あれから、派遣の仕事が決まり、梅雨を迎えても母と一緒にコインランドリーへ行くことはほとんどなくなりましたが、あの感動を思い出しては時々コンビニでホットスナックのフライドチキンを購入することがあります。
洗濯物を30分乾かす待ち時間でなくても、ホットスナックにかじりつく。
その瞬間はやっぱり、おいしくてたのしい最高の時間です。