あなたの推しごと教えてください!その2
まさかの第二弾。企画者の宗田さんはどう思われるのであろうか。心配である。だが、ビジュアル系ネタでも、乙女恋愛ゲームでもない。前回のアホ記事(熱く語るビジュアル系)に続き、今回もアホ記事確定。だが書きたいのである。
というわけで、『何でもいいんです!宗田的なことでいえば、推しごととは、好きなコト、好きなモノ、好きなヒトについてめちゃくちゃ熱量があること。とにもかくにもまずはあなたの好きなコト、好きなモノ、好きなヒトについて、熱く書いてくださいませ!』との企画に再度、参加させていただく。だって、めちゃくちゃ熱量なのですもの。
ちなみに、こちらが私のメイン推しごとであるヴィジュアル系を熱くるしく語ったその1.
今回の推しごとは、チャッキーである。
……おかしい。この推しごと企画に巡り合った時。私は宗田さんに山田詠美さん作品への初コメを送らせていただいた。だから、山田詠美さんについて書くつもりであったのに……あれ?
チャッキーについては前々から語りたかったのであるが(何のためにw)前回の記事を書いていて、そういえばビジュアル系にハマると同時に、私の人生において常に存在しているヤツがいることを思いだし、想いが溢れ出たのである。これは熱く(再)語っておきたい。
チャッキー。そう、14才の時、JAPANが付く前のXのHideさんに恋をした私であったが、同時にチャッキーにも恋をしたのである。ついでに言えば、ジャッキー(チェンな!)も熱いがそれはまたいずれ語りたい。
チャッキー、チャッキーって、何よ!それ!と思われる方のために、張り切って(イキイキしながら)ご説明しよう。
B級ホラー映画のキャラ。主人公であるよ。『チャイルド・プレイ』(原題: Child's Play)は、1988年11月9日に北米で封切られ、製作費900万ドルながら全世界で4400万ドルを売り上げた。カルト的な支持を得て興業的に成功したことにより7本の続編映画が製作されたほか、コミックやゲームといった様々なメディアまでシリーズは派生し、さらに2019年にはリメイク版も作成されている。
私は人生を通して(文字通り)、何故か憑りつかれたようにこのクソ映画を見続けているのだ。
チャッキーは殺人鬼の魂が人形に乗り移ったものである。そして、この殺人人形鬼チャッキーが人間の身体を取り返そうと暴れまくる(本来の身体はもう死んでいるので、別の人間に乗り移る計画)そしてことごとく失敗に終わり、最終的には粉々にされるものの、何故か人形の欠片が残っていたり、血が製作中の人形に流れ落ちたりして(なんでよ!)、チャッキーは新たなグッドガイ人形として復活し、人を殺しまくる、というこの流れが延々と続く。哀れ、殺人鬼チャールズは永遠にチャッキーなのである。
ちなみに作品は、なんと10作も作られているのだ。このくっだらないストーリーをたどるだけの!アホ映画!(愛)
Child's Play - November 9, 1988
Child's Play 2 - November 9, 1990
Child's Play 3 - August 30, 1991
Bride of Chucky - October 16, 1998
Seed of Chucky - November 12, 2004
Chucky's Vacation Slides - June 7, 2005 (Blu-ray and DVD release)
Chucky Invades - 2013 (Curse of Chucky Promotional Tie-in Videos)
Curse of Chucky - September 24, 2013
Cult of Chucky - October 3, 2017
Child's Play - June 21, 2019 (Remake)
パート1から3までは一応、正統ホラーなのである。なので、万が一、ここまでの文章で、見てみたいなぁと思われた方(おるんか?謎)がいたら要注意である。
パート1エンディングで粉砕されたチャッキーであったが、パート2では、グッドガイ人形の製造元が、チャッキーを復元してグッドガイ人形には異常はないということを証明しようとしたため、チャッキーは(なぜか)復活。少年アンディを探しに行く。彼の身体を乗っ取るために。
可哀そうなのはこのアンディ少年。パート1で、クリスマスに大人気チャッキー人形(憑依なしでもかわいくないけど!)を欲しがったばかりに、殺されそうになるわ、お母さんは頭がおかしくなっちゃうわで、パート2では孤児扱い。ホストファミリーの元で暮らす。挙げ句、人生を通してのタチの悪すぎるストーカーを得てしまうのである。
てんやわんやあって、チャッキーは、少年アンディを確保し、いざ!体を乗っ取ろうとするが、なんとチャッキー。あまりにも長く人形に居すぎてしまったので、魂を移せなくなっていたのだ。哀れな。怒り狂ってひと暴れするが、チャッキーは再度、粉砕される。なんせプラスチック、セルロイドなんであっけないものである。
大体の場面においてこの映画シリーズはグロい。血とかもう、びっしゃびしゃに飛び散る。なんせチャッキーは殺人鬼なのだ。
パート3で華麗に復活するチャッキー。なんかしらんが、いつの間にか復活。ネットを使いアンディ少年の居場所を探す(アホ人形のくせにハッカーまがいのことができるチャッキーなのである。すごい)。
パート1では6歳くらいだったアンディー少年。パート3では16歳になっており、軍の訓練学校に行っている。まったく嫌なストーカーである。10年(推定)くらいアンディを追っかけているチャッキーであるので、視線や言動がもう父親のようになっているのだ。見守る視線が何故か熱い。
前作で、体を乗っ取れないとわかったはずなのに、ちっとも学習しないアホなチャッキーは、軍の学校を巻き込んで、爆弾なぞをじゃんじゃん炸裂させ、暴れまくった後、やはりお約束通り、粉砕される(3回目)。
3回も粉々にされているのにちっとも懲りないチャッキー。もう人間には戻れないはずなのに、その事実をスルーするチャッキー。
だが、チャッキーの神髄はここからなのである。
4作目では、元彼女(もちろんワルである)と再会。元カノ・ステファニー(人間)はバラバラになったチャッキー人形を警察から盗みだし、復元させるが、チャッキーは彼女を殺して花嫁人形へ魂を移してしまう。さすがやで!チャッキーさん!復元してくれた元カノをまさかの人形化wwwバカなの?(真顔)結婚式まで挙げちゃうんである。
さらに、さらに、続く5作目ではまさかの息子、爆誕。ちゃんと(?)セックスシーンもあるんだけど、もうギャグでしかない。
チャッキーとステファニーは、子育てを始める。ちなみに、人形サイズは大体、100センチくらいである。嫁がきて、子供爆誕くらいで、もうチャッキー映画は盛大なるギャグホラー映画になってしまったわけであるが、ギャグホラー映画は続く。
バケーションに行くチャッキー家の作品も存在する。殺人鬼人形なのにバケーションとは?(真顔)アホ映画ここに極まれり。なにしとるん、チャッキー。
ここまでくると、何故か続きが気になり、くだらないとわかり切っているのに、続きを追いかけ続けてしまう謎の中毒性。追い続けてしまうのである。世界中にカルト的なファンがいるチャッキーなのだ。
チャッキーはグレン(息子)に一流の殺人鬼になってほしいと願うも(てか、一流てなによ!)、嫁ティファニーは優しい心を持つグレンに優しい人形になってほしい(自分は人間時も、人形時も散々しでかしてるくせに!)と願い、二人の考えは平行線になり、喧嘩を何度も繰り返す。まさかの夫婦ドラマまで展開するのだ。
そもそも、何でこいつらは人形だというのに、妊娠、出産、子育て、そのまにまに、殺人行為を普通に行っているというのだ。疑問をもて!いたるところで!
挙句、すったもんだで、人間に戻る計画を立てるものの、達成を目前にして、チャッキーはもうずっと人形でいたいと唐突な告白www台無し。殺された人々の立場は……チャッキー、お前は一体、どこを目指すのだ。そもそも「長く人形の中にいすぎたため、もう人間にはなれない」というあのパート3での設定はどこにいったのだ。
因みに上記のバケーションはDVD, Blue Ray販売のみ。迷うことなく発売日に購入した私もやはり阿呆なのだ。
4~5作目で、ここまでのネタ映画にしたことを反省したのか、制作側は続く、2作をシリアス・ホラー(正統)路線に戻し、「チャッキー生誕の秘密」だとか「人間であった時のチャッキー」なぞを繰り出してくるのであるが、時、すでに遅し。
どんなにシリアス路線に行こうとも、もうチャッキー=盛大なるギャグホラー映画と化しており、正直、ここまで見てしまうと、Part 1からPart3まで、ストーキングされまくって人生を台無しにされたアンディ少年が気の毒になってくるほどのアホっぷりなのである。
そのアンディ君。6~7作目ではついに大人になって登場。アンディ君はもう、いかにも「過去に色々ありました」といったようなどす黒く、重苦しい感じのもっさりした大人になっている。チャッキーのストーカーぶりにはただ、ただ、頭が下がる思いである。
アンディ、6作目で、今度は散弾銃でチャッキーを撃つのであるが、7作目。アンディは自宅の部屋に、銃で半分吹き飛んだチャッキーの頭を保管。頭は今も生きており(なんでよ!)アンディはチャッキーの頭と会話をするのを日課とする始末。しかもそれがオープニング部分で披露される。アンディもおかしなことになっている。
とにかく「なんでもかんでも詰め込んで、シリアス路線になんとか戻そう」とする必死な意気込みと「ほんと、なんか可哀そうなアンディ」ばかりが感じられる意味の分からぬ続編。それが6~7作であったが、当然のようにチャッキー息子についてはなかったことにされている。ひどい!(嫁は、ラストシーンに次回作を匂わす感じで出てくる)
しかもこの第6~7作は、少なくともパート1から3までを見ていないとまったく意味が分からないという初心者に大変、不親切な作りとなっている。
私はこのチャッキーの体を取り戻そうという執念と、毎度、毎度、やあ!こんにちは!ボクは君の友達さ!みたく(オリジナルのグッドガイ人形はお友達人形なのでこの様な会話がプログラムされている)陳腐な糞演技を披露したのち、うがー!うわー!となって人間に襲いかかるシーンのトリコなのである。
動きがおっそろしく素早く、おもちゃの靴がテコテコテコテコっと鳴り響き、包丁だのチェーンソーなぞがぎらりと光るアンバランス。くるぞ!くるぞ!きたぁぁぁぁぁ(歓喜)と、必ず鑑賞者の期待に応えるチャッキー。14歳の頃から、なぜなのかはまったくわからぬのだが、好きなのだ。
この阿呆noteをよんでくださった方々にも私のこの思いが伝われば良いと思う。若かりし頃住んでいた高円寺のアパートには、チャッキー人形と嫁、ステファニー人形を飾っていた(どっちも割とデカい)
訪れる友人らや、一時期、同居していた3人(この件についてはまた改めて記事を書くが、ワンルームのアパートに女4人で暮らしていた時期があった)なぞは、爆笑していたが、こんなもん、彼女の家にあったらどん引き極まれり、な、案件である。
彼女が、漫画、闇金ウシジマくんや、彼岸島を全巻揃えているよりタチが悪い。言うまでもなく、私はこれらの漫画を全巻所持しており、過去に付き合っていた男どもと別れたのは、チャッキー人形と偏り過ぎた漫画のせいだということにしておこうと思う。
あと彼岸島は、ホラー漫画である。作者さんは極めて真面目にホラー漫画にしようとしているのに、どうしてもキャグホラーとしか思えぬ作画、展開。なんせ彼岸島では丸太を持って吸血鬼と戦うのである。これはこのチャッキーシリーズととても似ている。
だがしかし、リメイクされた作品は、現代のテクノロジーを反映し、グッドガイ人形がなんとIT 化。AI搭載のスマートトイになっており、古(いにしえ)のチャッキーとはまったくの別物と成り果て、私は大層、腹を立てた。私はあくまでもold schoolな、由緒正しき(?)殺人鬼(阿呆)チャッキーを愛しているのである。
正直ね、「おすすめです!見てね!」とはあまり言わない。だってこれ、時間の無駄になる。確実に。
でも、ひどい中毒性と、ものすごいツッコミどころが満載の愉快な映画ですので、もの好きな人は見るといいと思う。カルト世界へおいでよ!(満面の笑顔)私と語ろうよ!チャッキーを!
さぁ、これで私がいかにチャッキーが好きで、チャッキー・カルトファンであるかがお分かりいただけたであろうか。
推しごと、なのである(ドヤァぁ)
私もまさか、チャッキーについてこんなにも熱く語る機会が巡ってくるとは夢にも思っていなかったので、なんだかもう、これを書き上げるにあたり、とても晴れ晴れとした気持ちにすらなっているのだ。こちらの動画。歴代チャイルドプレイの名場面がまとめられているので見ていただきたい。チャッキーワールドを!
というわけで、斜め上すぎる私の推しごとの話、その2。以上で終了です。
や、山田詠美さん作品については、また考え始めたらモリモリになってきたので、それはそのうちReviewの記事で書きますね…