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【ドラマ感想】미생 -未生-(韓国)

道を進めば迷いがあったり、断たれたりすることがある。

その中で、違う道から歩いてきた人に出会う。
その人にも同じく迷いや岐れ路などがありそこまで来る。

だけど、今、出会ったからには過去など深堀せずに一緒に前に進んで行く力が必要。

出会ったときに最善に力を活かすための準備が過去や経験なのだろう。

社会に見合った過去や経験が、不足しながらも
自分の過去経験で身につけた術を、
社会で生き抜いてきた先輩達に導かれながら葛藤し成長に活かしていく、主人公のチャン・グレがとても身に染みた。

Netflixで前回配信された機会に観れずに、ようやく観ることができた。

約10年前のドラマになるとはいえ、今もあるハラスメントなど会社での問題や、社内政治、学歴差別など考えさせられる内容が沢山あった。

なかでも、地味に痛みを感じたのが
前半でグレたちがまだインターンで、そのときにコネ入社だからとグレを虐めていた主犯格のイ・サンヒョンが、正社員で採用されずにチャン・ベッキに愚痴をこぼすシーン。

学歴やスペックでは自分より劣るグレが入社できたことを恨むように、サンヒョンは就職競争に備えて母に塾に通い、いい大学を出るために、そのために寝る時間も惜しんだとぼやく。

それが必ずしも社会で通用する頭の良さではないことを思い知らされ、グレのように、学歴はなくても優秀な人材が学歴社会においては、チャンスを得ることが少ないものの、チャンスを掴めば強い石になる。

学歴というものが決して全てではないことを改めて視聴者に考えさせる大きなテーマのひとつだと感じた。
学歴がない私にとっては、特にグレ側に立って見てしまうけれど、サンヒョンのように学歴を築くことで悩んで生きている人もいるということも忘れてはいけない。

サンヒョンのグレへの虐めは許すまじだけど。

もう10年経つ作品だけど、色褪せない社会の現状を映す作品だと感じたので、自分がちょっとしんどいときとか、勇気づけられたいときに、改めて観ていきたい作品。

公式より

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